レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/06/02
- 登録日時
- 2012/07/20 02:03
- 更新日時
- 2012/07/20 02:03
- 管理番号
- 滋2011-1715
- 質問
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解決
「わが命し真幸くあらば」で始まる近江を詠んだ和歌の全文、歌の意味、作者とその略歴、収録されている歌集名を知りたい。
- 回答
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『近江百人一首』に、和歌の全文は「わが命(いのち)し真幸(まさき)くあらばまたも見む志賀(しが)の大津に寄(よ)する白波(しらなみ)」で、歌の意味は「私の命がもしつつがなくあったらまた再び行って見よう、志賀の大津の浜に寄せるあの美しい白波を。」であると記されています。また同資料には、作者は「穂積老」で、略歴は「天平勝宝元(七四九)没。大宝三(七〇三)山陽道巡察使、以後諸官を歴任し、式部大輔に至ったが、養老六(七二二)正月、多治比真人・三宅麻呂の謀反を誣告(ぶこく)し、朝廷を指斥したとの罪に坐し、斬刑となるべきところ、皇太子の奏により、死一等を減じられて佐渡に配流の身となった。十八年後、天平十二(七四〇)六月恩赦により都に戻った。同十六年難波行幸の際、久邇京留守司となり、のちに大蔵大輔となる。万葉集には二首入集。巻一七、三九二六番の歌の左注によれば、天平十八(七四六)正月、太上天皇(元正)御在所における応詔歌を献じた十八人の中に穂積老の名も見えるが、それらの歌は記録されずに漏失したとある。」とあります。収録されている歌集は「万葉集 巻三」と記されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
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- 1 近江百人一首 滋賀県文化振興事業団∥編集 滋賀県教育委員会 1993年 S-9100- 93 p.36
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2 淡海万葉の世界 藤井五郎∥著 サンライズ出版 2000年 S-9100- 00 p.80 -
3 校注歌枕大観 近江編 森本茂∥編著 大学堂書店 1984年 S-9100- 84 p.292 -
4 近江百人一首を歩く 畑裕子∥著 サンライズ印刷出版部 1994年 S-9100- 94 p.23 -
5 万葉の歌 8 広岡義隆∥著 保育社 1986年 S-9100- 86 p.147 -
6 近江の歌枕紀行 三品千鶴∥著 近江文化会∥編 白川書院 1977年 S-9100- 77 p.25 -
7 萬葉の近江 滋賀アララギ会∥編 白川書院 1971年 S-9100- 71 p.59
- キーワード
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- 和歌
- 穂積老
- 万葉集
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000109159