レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/06/02
- 登録日時
- 2012/07/20 02:03
- 更新日時
- 2012/07/20 02:03
- 管理番号
- 滋2011-1757
- 質問
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解決
「おぼつかな伊吹おろしの」で始まる近江を詠んだ和歌の全文、歌の意味、作者とその略歴、収録されている歌集名を知りたい。
- 回答
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『近江百人一首』に和歌の全文は「おぼつかな伊吹(いぶき)おろしの風先(かざさき)に朝妻舟(あさづまぶね)は会(あ)ひやしぬらむ」で、歌の意味は「気がかりなことだ、伊吹山から吹きおろす烈しい冬の風の向く先に朝妻舟は今頃もしや出会っているのであろうか。」であると記されています。また同資料には、作者は「西行」で、略歴は「元永元(一一一八)-建久元(一一九〇)。七三歳。俗名佐藤義清(のりきよ)。法名円位、西行と号した。左兵衛尉(さひょうえのじょう)に至り、鳥羽院の北面(ほくめん)(院中警護の武士)として仕え、崇徳院にも近侍したが、二三歳で出家、東山・嵯峨などに住んだのち高野山にあること四十年、先輩の能因の跡を追い歌枕を巡り詠歌、中国四国にも旅し、六三歳伊勢に住む。六九歳の時、東大寺僧重源(ちょうげん)の依嘱により東大寺復興の砂金勧進(かんじん)のため、二度目の陸奥(みちのく)の旅に出た。帰京後、「御裳濯(みもすそ)河歌合」(俊成判)「宮河歌合」(定家判)の両歌合を奉納。歌は「山家集(さんかしゅう)」「西行法師歌集」「聞書集(ききがきしゅう)」「残集(ざんしゅう)、「山家心中集(さんかしんちゅうしゅう)」などに収められ、千載集以下勅撰集に二五三首入集。」とあります。収録されている歌集は「山家集 中」と記されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
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- 1 近江百人一首 滋賀県文化振興事業団∥編集 滋賀県教育委員会 1993年 S-9100- 93 p.116
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2 校注歌枕大観 近江編 森本茂∥編著 大学堂書店 1984年 S-9100- 84 p.486 -
3 近江百人一首を歩く 畑裕子∥著 サンライズ印刷出版部 1994年 S-9100- 94 p.116
- キーワード
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- 和歌
- 西行
- 山家集
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000109151