レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/12/1
- 登録日時
- 2013/12/28 00:30
- 更新日時
- 2014/10/12 11:52
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-130168
- 質問
-
解決
「竜」「龍」「辰」の漢字について
辞典によって解説が異なっている。
自宅の辞典で調べたところ,『漢語林』では「「竜」は「龍」の省略体」と書かれているが,『新明解漢和辞典』では「竜はもと龍の古字」と書かれている。
諸橋轍次さんの『大漢和辞典』ではどのように書かれているか調べてほしい。
また,漢字の旧字体・常用漢字等の解説について書かれている図書があれば紹介してほしい。
- 回答
-
1 漢字「竜」「龍」「辰」の違いについて ※【 】内は当館請求記号。
資料1 諸橋轍次『大漢和辞典』大修館書店
(1)「竜」について
諸橋轍次『大漢和辞典 巻8』修訂版 大修館書店, 1985【813.2/モ1-2/8タR】
p.703「竜」の項
「龍(12-48818)の古字。〔集韻〕龍,古作 竜。」
※作と竜の間にレ点があります。
(2)「龍」について
諸橋轍次『大漢和辞典 巻12』修訂版 大修館書店, 1986【813.2/モ1-2/12タR】
p.1113「龍」の「解字」の項
「會意形聲。月と●と立との合字。月は肉にて,その體を示し,●はその體の躍動飛行するさまを示し,合して,りゆうの意を表はす。(中略)象形。頭に尖った冠形を戴くりゆうの形に象る。」
※●は「龍」という漢字の右の部分です。
(3)「辰」について
諸橋轍次『大漢和辞典 巻10』修訂版 大修館書店, 1985【813.1/モ1-2/10タR】
p.1093「辰」の「解字」の項
「會意形聲。十二支のたつの意。(中略)象形。二枚貝が殻から足を出してゐる形に象る。」
2 漢字の旧字体・常用漢字等に関する資料について
下記資料を紹介します。
資料2 阿辻哲次『知っておきたい漢字の知識』柳原出版, 2005【811.2/059】
資料3 日外アソシエーツ編集部編『漢字異体字典』日外アソシエーツ, 1994【811.2/947/R】
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 辞典 (813 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 漢字
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000142675