レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年05月18日
- 登録日時
- 2010/07/01 14:29
- 更新日時
- 2010/07/01 15:05
- 管理番号
- 20100518/29
- 質問
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解決
昔話で、田の草とりをする時は、稲の根がひきちぎれるほどに田の中を引っかきまわして草とりをすると、秋になって米がたくさんとれる。稲の根のところに刺激を与えるとよい、みたいな話がある。この根拠になるような昔の草とりのことが載っている本を探している。
- 回答
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『写真でわかるぼくらのイネつくり 2』(616‐ノ‐2)
『日本農書全集 26巻』(K612-11)
『耕稼春秋』(K612-13)を提供。
- 回答プロセス
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自館検索「たんぼ」で検索。『写真でわかるぼくらのイネつくり 2』(616‐ノ‐2 子ども書庫)がヒット。p.16(農業図絵の部分)に「女の人が四つんばいになって土をかきまわし、手で草をとっている」とあった。
次に上記資料の参考文献にかいてあった「日本農書全集」で自館検索。『日本農書全集 26巻』(K612-11 県貸書庫)がヒット。p.96,97に草取りをしている絵図、解説p.229をみると、「両手でむしり取るのだが、手の中にいっぱいになったら、土の中へ深く押し込んでしまう。いいかげんに押し込むとすぐ浮き上がり、また根づいてしまう。手で稲株のまわりをかき回すことから「かき回し」ともよばれていた。」とある。また、この本に『耕稼春秋』という本のタイトルが頻繁に出てくることから、『耕稼春秋』も検索。
『耕稼春秋』(K612-13 郷土書庫)には、「一般に田の草取りの目的は、ただ草をとるだけではなく、稲の一株ごとにその周りの土をかき回して根もとの土をやわらげることである。田の中に田びえが生えるが、これを抜き取る。(中略)また、「埒打ち」をする。これは株間を中耕することである。」(p.21)とある。中耕する理由(p.55参照)とは「一つには土を軟らかくするため、もうひとつは稲の根を切るためで、根ばかりが四方へ伸びすぎるとそのために養分が使われ、葉に養分が届かず苗が太りかねるからである。」とある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 作物栽培.作物学 (615)
- 参考資料
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- 『写真でわかるぼくらのイネつくり 2』 (616‐ノ‐2)
- 『日本農書全集 26巻』 (K612-11)
- 『耕稼春秋』 (K612-13)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000068659