レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20010912
- 登録日時
- 2005/02/04 02:11
- 更新日時
- 2005/11/16 11:20
- 管理番号
- K2001F3945
- 質問
-
解決
外国から購入し、第2次大戦中に戦没した、以下の民間船の原船名を知りたい。
(1)山萩(やまはぎ)丸
(2)東海(とうかい)丸
(3)大国(だいこく)丸
- 回答
-
当館所蔵の次の資料に以下の記載がありました。(< >内は当館請求記号)
(1)『日本貸物船明細書 昭和17-18年度』 日本海運集会所出版部編 日本海運集会所出阪部 1冊 16cm <677-7>
山萩丸 Yamahagi(旧名:吉星)船主:山下汽船(神戸)
東海九 Tokai(旧名:Alstern)船主:大圖汽船(府中)
大國丸 Okuni(旧名:Araluen)船主:内外汽船(尼崎)
このうち、山萩丸については、上記資料の「昭和9年度」「昭和10年度」「昭和11年度」「昭和15年度」「昭和16-17年度」のいずれからも原船名は確認できませんでしたが、次の資料に船名変更の経緯と変遷に関する記載がありました。
(2)『社史-合併より十五年』 山下新日本汽船株式会社社史編集委員会編 山下新日本汽船 1980.6 686p 29cm
pp.460-461 Bright Navigation社の設立と船名変更経緯
「 同社は8年5月31日、資本金5000ポンド(全額払込)でロンドンに設立された。名義上R.T.Sykesほか2名が株主となったが、実際は当社の100%子会社であった。当社にとっては、中古船の買入れ機関であるとともに、海外における船舶の保有・運航会社でもあった。10年7月、同社名義で中古船4隻を購入し、 Bright Orion、Bright Star、Bright Comet、Bright Vegaと改名のうえ、イギリス国籍のまま所有した。(中略)11年5月、この4隻を青島置籍とし、高星、肇星、吉星、寿星と船名を改めた。しかし12年9月、臨時船舶管理法の施行で輸入許可条件が大幅に緩和されたとき、初めてこの4隻を当社社船とし、12年12月から13年1月にかけていずれも日本国籍とし、再度船名を山菊丸、山藤丸、山萩丸、山百合丸に変更した。」
p.599 所有船舶の変遷
「船名 山萩丸
旧船名 吉星
Bright Comet
建造場所 イギリス
備考 昭10.7 ブライト・ナビゲーションより購入、昭19.10.12 戦禍擱座」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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〔調査済資料〕『戦時船舶史』(駒宮真七郎著)にトン数、船会社名、沈没経過は記述があるが、原船名はなし。
- NDC
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- 各種の船舶.艦艇 (556 9版)
- 参考資料
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- 日本貸物船明細書 昭和17-18年度 日本海運集会所出版部編 神戸 日本海運集会所出阪部 1冊 16cm <677-7>
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社史-合併より十五年 山下新日本汽船株式会社社史編集委員会編 東京 山下新日本汽船 1980.6 686p 29cm
- キーワード
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- 船舶
- 太平洋戦争
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000014283