レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006年08月04日
- 登録日時
- 2006/09/22 19:42
- 更新日時
- 2007/05/01 16:12
- 管理番号
- 福井県図-20060804
- 質問
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解決
福井県吉田郡永平寺町上志比地区(旧:福井県吉田郡上志比村)の「上志比」は、「かみしひ」と読むのか、「かみしい」と読むのか。
NHKの番組で「旧かみしひむら」と言っていたので「かみしい」が正しいのではないか、と放送局に抗議したところ、地名事典には「かみしひ」と載っていると反論された。どちらが正しいのかを調べて欲しい。
- 回答
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永平寺町役場に問い合わせましたところ、現在は公に「かみしひ」とよむとお答えしています。とのことでした。
また、旧上志比村時代に発行したパンフレット・文書類も、表記を
「かみしひ」としていたそうです。
資料で確認できるデータでは、当館にあります地名辞典2種類も、「かみしひ」と表記しております。
また、旧上志比村が発行していた、広報誌は題名が「広報かみしひ」でした。
ただし、『福井県地名辞典』1972 NHK福井放送局(資料コード:1040321430 請求記号:H290/N3/1B)には「カミシイ」と出ています。
この本により、少なくとも発行の昭和47年1月時点では、NHK福井放送局のヨミ方は、「カミシイムラ」であったことは、わかりました。
以下、『福井県地名辞典』「序」より引用
「この福井県地名読方辞典は、アナウンサーの飛田薫君が、福井県の7市22町6村の地元役場関係部課に連絡をとり、字名まで含めた1つ1つの呼び名の正しい読み方を確認したうえ、編集したものです。」
また、永平寺町谷口にある「えちぜん鉄道勝山永平寺線」の駅名は
「下志比駅」と書いて、「しもしいえき」と読みますので、「志比」を「しい」とよむ例もあります。
- 回答プロセス
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1.当館所蔵の地名辞典を確認する。
2.旧上志比村が発行していた広報誌を確認する。
3.職員の記憶から、『福井県地名辞典』1972 NHK福井放送局 を見る。
4.永平寺町役場に直接メールで問合わせ、商工観光課から回答を得た。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291)
- 参考資料
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- 角川日本地名大辞典 18 1989年 (H290/N12/1)
- 日本歴史地名大系 第18 1981年 平凡社 (H290/H23/1)
- 広報かみしひ (H318/K12/1-)
- 福井県地名辞典 1972年 NHK福井放送局 (H290/N3/1)
- キーワード
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- 福井県吉田郡永平寺町(ふくいけん よしだぐん えいへいじちょう)
- 福井県吉田郡上志比村(ふくいけん よしだぐん かみしひむら)
- 照会先
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- 永平寺町役場
- 寄与者
- 備考
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福井県吉田郡永平寺町は、平成18年2月13日に旧:松岡町、永平寺町、上志比村の吉田郡2町1村が合併して新永平寺町となりました。公式ホームページはこちらです。http://www.town.eiheiji.lg.jp/
また、この事例は平成18年9月21日(木)に行われた「平成18年度福井県公共図書館職員実務講座」において、レファレンス協同データベース入力演習事例として使われました。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000030780