レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004/04/13
- 登録日時
- 2004/04/22 02:10
- 更新日時
- 2004/04/22 02:10
- 管理番号
- 調査-00043
- 質問
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解決
詩人の大岡信や歌人の高橋睦郎が中心となって行っている国際連句について知りたい。なお、国際連句とは国際人(欧米人や中国人等)が集まって作る連句のことである。
- 回答
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『連句のこころ』(富士見書房)によれば、連句とは、長句(5・7・5)と短句(7・7)が交互に織り成して、いろいろな長さの一巻をなす文芸で、もともと連歌から発生したもので、百韻(百句で一巻)が本来の姿だったものを、松尾芭蕉が歌仙(三十六句一巻)というものに集約したそうです。また、『現代短歌大辞典』(明治書院)によれば、連句の用語は高浜虚子により明治37年『ホトトギス 7号』で初めて用いられ、現代の連句としての形式は歌仙(表裏三十六句)が圧倒的に多い、ということです。最近の連句界は安東次男、池田弥三郎、大岡信等の文学者が歌仙を始めてから若干ブーム的様相を見せている、とのことです。さて、国際連句ですが、当館及び県立図書館の資料を検索しても殆ど情報を得ることができませんでした。『国文学解釈と教材の研究 31巻4号(61年4月号)』は連句の特集を組んでいて、p140-142の大畑健治著「現代連句展望」の中に国際連句への言及が簡単になされています。その他、当館所蔵の俳句雑誌には出てきませんでした。次に『国立国会図書館雑誌記事索引 CD-ROM版』を検索したところ、以下の記事がみつかりました。(1)『日中国際連句研究会報告―日中連句の可能性』(成蹊大学一般研究報告 30 p1-33)(2)『アメリカ俳句資料館(国際連句―アメリカ・ルーマニア・日本)』(国士舘大学教養論集 47 p2-15)(3)『 国際連句―アメリカ・ル―マニア・日本』(国士舘大学教養論集 47 p1~42)(4)『蕉風連句のこころ(国際連句―アメリカ・ルーマニア・日本)』(国士舘大学教養論集 47 p24-42)(5)『 私の連句体験(国際連句―アメリカ・ルーマニア・日本)』(国士舘大学教養論集 47 p16-23) (6)『国際連句の活動―1997年』(国士舘大学教養論集 46 p1-74)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000004135