レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2018/11/29 13:47
- 更新日時
- 2018/11/29 13:47
- 管理番号
- 00047
- 質問
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解決
岩手県の民謡「南部牛追唄」の歌詞に「ナギの葉」が出てくる。
ナギの木は静岡県が北限と聞いており、東北に自生しないはずだが、なぜ歌詞にあるのだろうか。
- 回答
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「ナギの葉」は、「南部牛追唄」の4番に出てきます。「今度来るとき持ってきてたもれ 奥のみ山の ナギの葉を」(今度来るときには持ってきてください。奥の深山のなぎの葉を。)と歌われます。
植物にまつわる話は、『図説 花と樹の大事典』にあります。なぎは、夫婦縁の切れないお守りや魔除け、「凪」(波の穏やかな状態)に通じることから、海上安全などに信仰があったようです。
歌詞には「持ってきて」とあります。江戸時代、南部藩の領民は春から秋にかけて出稼ぎに伊豆方面へ行き、この縁起の良い葉を持ち帰ったようです。同時代、磐田市掛塚の廻船問屋の庭に、なぎの木が植えられていたのもこの由縁でしょう。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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植物文化研究会, 雅麗 編 , 植物文化研究会 , 雅麗. 図説花と樹の大事典. 柏書房, 1996.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002497868-00 , ISBN 4760112316
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植物文化研究会, 雅麗 編 , 植物文化研究会 , 雅麗. 図説花と樹の大事典. 柏書房, 1996.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000246605