レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/11/12
- 登録日時
- 2018/02/12 00:30
- 更新日時
- 2018/02/12 11:01
- 管理番号
- 北方 17-0051
- 質問
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解決
開拓使文書は2万点以上あったが、現在見られるのは約1万点と聞いた。消えた部分は現在どのような状態なのか
- 回答
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関連の記述のある資料、種々あり。
主に回答資料1~5をもとに回答す。
回答資料1
→道立文書館以外には、北大ほかで所蔵しているが、1000冊に及ばず、約1万冊がようとして行方不明。
1960年までの間に半減。
簿書1万冊の散逸は、戦後ではなく、戦前と思われる。
北海道庁の発足から第一文庫の成立までの間の散逸の可能性もある。
簿書と同時代の散逸事情もあり(庁舎の焼失、罹災、機構改革に伴う文書の道外流出等)
回答資料2
→相当な数の簿書が火災や廃棄処分によって散逸。
他の官庁へ引き継がれていった、別系統の簿書あり。
その他、開拓使が他の機関・団体・個人に発給した文書あり。国立公文書館所蔵の例も
回答資料3
→1万冊以上の簿書の散逸は、明治42年の本庁舎火災によるのではなく、1925年の書庫移転前後、
1930年代の北海道史編纂の前後、戦中・終戦前後に、急速かつ大量の散逸があったと見られる。
道庁以外の大学、図書館等所蔵の簿書は約500冊で、大半の所在は不明
回答資料4,5(当館雑誌記事検索より)
→個人宅を改装時、壁紙をはがしたところ、板壁との間に下張り用の紙として公文書が張られていた例
■インターネット
・北海道立文書館所蔵資料紹介 公文書 開拓使 「開拓使文書」(最終確認日 2017.11.12)
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/mnj/d/guide/a/a04-01.htm
- 回答プロセス
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以下の資料も参考とした。
1『開拓使文書の森へ』
(鈴江 英一∥編著 北海道出版企画センター 2005.3 請求記号:317/KA 資料ID:1108558642
p317-320:「北海道立文書館における幕末から明治前期公文書の利用について」(山田正)文中に、
「道立図書館から移管された部類抄録」ほかの記述あり)
2『開拓使を中心とした北海道関係文書』
(鈴江 英一∥著 小学館 1975 請求記号:P317/KA 資料ID:1108580125
p173-174:「開拓使文書の残存について」)
3『北海道の歴史と文書』
(北海道立文書館∥編 北海道立文書館 1985.7 請求記号:018.09/HO 資料ID:1102203963
p90-91:「公文書」)
- 事前調査事項
- NDC
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- 行政 (317 7版)
- 参考資料
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- 1 キリスト教解禁以前 鈴江 英一∥著 岩田書院 2000.11 190.2/KI p26-29
- 2 開拓使文書を読む 鈴江英一∥著 雄山閣出版 1989.11 317/KA p35-37
- 3 近現代史料の管理と史料認識 鈴江/英一?著 北海道大学図書刊行会 2002.2 018.09/KI p481,485,519 ※一般資料
- 4 赤れんが 通巻31号 北海道総務部行政資料室 北海道総務部行政資料室 2000.7 Z101 p5:「文書館所蔵資料紹介 百年もの間、壁の中に封印されていた開拓使文書」(資料課公文書係)
- 5 赤れんが 通巻38号 北海道総務部行政資料室 北海道総務部行政資料室 1969 Z101 p6:「古文書あれこれ 封印されていた開拓使文書、その後」(石川淳)
- 1 開拓使文書の森へ 鈴江 英一∥編著 北海道出版企画センター 2005.3 317/KA p317-320:「北海道立文書館における幕末から明治前期公文書の利用について」(山田正) 文中に、「道立図書館から移管された部類抄録」ほかの記述とあり
- 2 開拓使を中心とした北海道関係文書 鈴江 英一∥著 小学館 1975 P317/KA p173-174:「開拓使文書の残存について」
- 3 北海道の歴史と文書 北海道立文書館∥編 北海道立文書館 1985.7 018.09/HO p90-91:「公文書」
- キーワード
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- 開拓使文書
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000230381