①番組ホームページ『NHKドラマ スタッフブログ』「夢食堂の料理人~1964東京オリンピック選手村物語~ 2019年07月23日」に下記レシピが掲載されていた
「ダラバ/Daraba(チャド)
■材料(1人前) ●オクラ…みじん切り10本●ティラピア(代用・マダイ)…1尾●玉ねぎ…みじん切り1/2個●トマトペースト…1ティー・スプーン●コリアンダー…粉末少々●ピーナツバター…1スプーン●さつまいも…少々みじん切り●フェンエル…粉末少々●オリーブ・オイル…2スプーン●塩…1/4ティー・スプーン●水…1カップ●ご飯…1合をすりつぶしてきりたんぽのように
■作りかた オクラをねばりがしっかりと出るまでみじん切りにし、たたき切りにする。鍋の玉ねぎが十分煮えたら、その他具材、塩を加え全体に混ぜる。その後、オクラを入れ、よく火を通す。同時にティラピア(マダイ)を切り身にしていためる。いためた切り身を鍋に加え、ピーナツバターも加える。最後に、とろみと味を調節していく。
■ポイント ●フフという主食は本来は雑穀で作るが、今回はご飯をすりつぶすことによって代用する。●ティラピアの代用としてマダイを利用する。頭はよく火を通し、皿にそえる。●よく火を通し、ねばりがしっかりと出ることを確認する。●塩気が強くならないよう注意する。」
②「地球ギャラリー vol.111 チャドの文化を知ろう!」『mundi』No.51(2017年12月) p36にダラバの下記レシピが掲載あり。
※「地球ギャラリー」:JICA - 国際協力機構広報誌『JICA's World』(2008年10月~2013年9月)『mundi』(2013年10月~)で連載されていて、
vol.1(『JICA's World』創刊号2008年10月)~vol.115(『mundi』No.55 2018年4月)の記事末に各国の料理レシピが掲載されている。
広報誌はインターネットでも公開されている。
「オクラがアフリカ原産の野菜であることをご存じだろうか。古代エジプト時代から食材として利用されてきたオクラはアフリカ各地に広がり、奴隷貿易に伴ってアメリカに持ち込まれて栽培が広がった。寒さに弱く、霜が当たると枯れてしまうため日本では一年草だが、温暖なアフリカでは多年草だ。一方、オクラとは逆に、南米からアフリカに持ち込まれたのが落花生。今やアフリカ各地に浸透し、ペースト状にしたピーナツバターが調味料としてさまざまな国で使われている。チャドも例外ではなく、野菜を煮込んでピーナツバターで仕上げた料理が“ダラバ”だ。
【RECIPE】●材料(4人分)オクラ2袋(約10本)/ホウレンソウ1束/タマネギ中2個/サツマイモ中1本/トマト中3個/ナス中2個/ピーナツバター(無糖)大さじ3/サラダ油大さじ1/固形スープの素2個/カイエンヌペッパー少々/塩、コショウ
①オクラは1センチ程度の輪切りに、ホウレンソウはざく切りに、他の野菜はすべて小さめの乱切りにする。②鍋にサラダ油を熱し、タマネギを入れて炒める。全体に油が回ったらオクラとホウレンソウを除く野菜と水1リットル、固形スープの素を加え、野菜が柔らかくなるまで20~30分弱火で煮込む。③オクラとホウレンソウを加え、火が通るまで5分ほど煮る。④ピーナツバターに少量の湯を加えて、柔らかいペースト状にし、鍋に加えてひと煮たちさせる。塩、コショウ、カイエンヌペッパーで味を調えたら出来上がり。」
③本山 尚義『全196カ国おうちで作れる世界のレシピ』に
p156 チャドの料理にあげられているものはダバラではなかったが
p138 ペナン「ソーズ・ゴンボ(海老のオクラソース煮)」、カメルーン「フィッシュ・ウィズ・ゴンボソース(白身魚のオクラソース煮)」
p162 ギニアビサウ「ピーナッツソース(オクラとピーナッツのソース)」
p173 スーダン「バミヤ(オクラが主役の牛肉煮込み)」
のレシピが載っており、p173に以下の記載あり
「料理から見える世界13 (略)この本をパラパラとめくると、使っている食材や調理方法が地域によって徐々に移り変わっていく様子がなんとなくわかってくるのではと思います。たとえばアフリカではピーナッツやオクラが多かったり(略)」
④ジル・ノーマン/著『スパイスブック』p124 にオクラを使ったレシピと下記の記載あり
「チキンとピーナツのシチュー
ピーナツを使ったシチューやスープは西アフリカでよく作られています。ここではピーナツバターを使った手軽な作り方を紹介しますが、ピーナツをすり鉢ですりつぶしてもかまいません。野菜はその日あるもので何を使ってもいいのですが、オクラやナス、キャベツを用意すれば本格的な味を出すことができます。ジャガイモの代わりにサツマイモを使ってもいいでしょう。」