レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/10/25
- 登録日時
- 2011/04/11 02:00
- 更新日時
- 2021/02/25 14:04
- 管理番号
- 中央-2010-15
- 質問
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1 日本の城の鯱の起源
2 最初に鯱を掲げた城はどこか。
- 回答
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1 鯱の起源
資料1: 「シャチ[鯱]」の項目に「日本では、城の天守閣の棟の両端にそびえる鯱鉾(しゃちほこ)で親しまれている。波をおこし、雨をよぶ海獣として、火難除(よ)けの呪(まじな)いの意味が込められている。」という解説がある。
また、同じページの「鯱鉾」の項目には「宮殿、楼門、城郭などの屋根の大棟の両端に取り付けられる瓦(かわら)、または金属製の飾り物。虎に似た頭、ハリネズミのように鋭いとげのある皮、ひれをもち、人をかみ、老いると鮫魚になるという、想像上の魚形海獣をかたどっている。雌雄一対をなし、海にすむところから防火の効があるとされ、逆立ちをして反り返った姿につくられている。鴟尾が変形したものという説もある。」という説明がある。
そのほか、資料2の「鯱」の項目、資料3の「屋根瓦と鯱」の項目、資料4「シャチのルーツ」の項目にもにも起源が書かれている。
2 最初に鯱を掲げた城
資料2: 「鯱」の項目に詳しい説明があり、「その始まりは、明示した文献はないが、大規模な天守閣の最初のものである織田信長の安土城であろうと考えられている」との一文がある。
資料3: 「屋根瓦と鯱」という項目に、天守に鯱を乗せるのは織田信長の安土城以降に慣例になったということが書かれている。。
資料4: 「シャチのルーツ」の項目に「城の天守に初めてシャチをのせたのは織田信長といわれる。」とある。
資料5: 「天守を上げる」の項目の中に、「最初の本格的な天守であった織田信長の安土城」という表現がある。この資料には 鯱のルーツや、全国のお城の鯱の写真などが掲載されており、調査した中では最も詳しい資料である。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本の建築 (521 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】 日本大百科全書 11 / 小学館 , 1986 <DR/0310/38/11C>
- 【資料2】 日本城郭辞典 / 鳥羽正雄∥著 . 新装版 / 東京堂出版 , 1995.9 <R/5210/3125/95>
- 【資料3】 すぐわかる日本の城 : 歴史・建築・土木・城下町 / 三浦正幸∥監修 / 東京美術 , 2009.10 <521.8/5799/2009>
- 【資料4】 金鯱 : やっぱりシャチだわ / INAXギャラリー名古屋企画委員会∥企画 / INAX , 1992.5 ( INAX booklet '92-No.2 ) <5290/3038/92>
- 【資料5】 城のつくり方図典 / 三浦正幸∥著 / 小学館 , 2005.3 <521.8/5486/2005>
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000084411