レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20200304
- 登録日時
- 2020/03/25 00:30
- 更新日時
- 2020/03/25 00:30
- 管理番号
- 福郷-115
- 質問
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解決
電子版の『福岡日日新聞』大正編で、大正15年5月1日付の夕刊を見ると、上部の日付は「大正十五年五月一日」だが、題字の下に「四月三十日」と前日の日付が記載されているのはなぜか。
- 回答
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『西日本新聞百年史』p.274-276に、福岡日日新聞社が大正10年(1921)4月1日より夕刊発行した経緯が掲載されている。「翌日付の夕刊紙」という見出しの部分に質問の答えがある。
「今日と違うのは、夕刊の日付は発行当日ではなく、翌日の日付を用いた。したがって初発行の四月一日付の夕刊は、正確には三月三十一日に発行、 同日夕刻に配達された。したがって同じ朝夕刊セット制でも、ニュースの流れは朝刊から夕刊へ続くのではなく、夕刊から朝刊へ連続する形であった。日付けを翌日付としたのは、ニュース報道の早さを印象づけるためもあったが、いまひとつ遠隔地や郡部など朝夕刊を一緒に配達するところでは、発行日付の夕刊では一日遅れの感じを与えるので、これを避けるため朝刊と同一日付にしたものである。この慣例は太平洋戦争時まで続いた。」
夕刊の発行にあたって、福岡日日新聞社は、大正10年3月1日付の紙面で、4月1日からの夕刊発行の社告を行っている。これを受け、当時ライバル紙であった九州日報社は、それより旬日早い3月20日付から『九州日報』の夕刊を発行している。
『西日本新聞百二十年史』p.116-117、『西日本新聞百三十年史』p.411-412にも同様の記述がある。
- 回答プロセス
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社史にあたる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (071 8版)
- 参考資料
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- 1 福岡日日新聞 18 西日本新聞社 c2000 N/K/95
- 2 西日本新聞百年史 [西日本新聞社/編] 西日本新聞社 1978 K071//ニ
- 3 西日本新聞百二十年史 [西日本新聞社/編] 西日本新聞社 1997.4 K071//ニ
- 4 西日本新聞百三十年史 [西日本新聞社/編] 西日本新聞社 2007.4 K071//ニ
- キーワード
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- 福岡日日新聞 西日本新聞 夕刊
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000276480