レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年5月16日
- 登録日時
- 2020/06/11 12:56
- 更新日時
- 2020/07/09 08:36
- 管理番号
- 県立長野-20-023
- 質問
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解決
長野県の旧郡名、村名に「中稲郡」「南尾村」はあるか?
- 回答
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当県の過去の地名を調査したが、中稲郡、および南尾村という行政区名は確認できなかった。
当県の明治前の郡名(元禄郷帳)は、伊那(いな)、諏訪(すわ)、筑摩(ちくま)、安曇(あずみ)、水内(みのち)、高井、更級(さらしな)、埴科(はにしな)、小県(ちいさがた)、佐久(さく)で、明治期の郡名は上伊那、下伊那、諏訪、西筑摩、東筑摩、南安曇、北安曇、上水内、下水内、上高井、下高井、更級、埴科、小県、南佐久、北佐久となっている。(「国郡沿革表」『角川地名大辞典 20 長野県』p.1661)
当館契約データベース「Japan Knowledge」に収録されている平凡社の『日本歴史地名大系』で、全国の地名として「中稲」「南尾」でも調査してみたが、「中稲」という地名は確認できなかった。「南尾村」は福岡県嘉穂郡に「みなみおむら」があり、現在は飯塚市となっている。また、兵庫県出石郡に「みのおむら」があり、現在の豊岡市となっている。
「なかて」「なかいね」などと音が似ている地名は、県内には思い当たるものはなかった。「いね」と音が似ている地名には「伊那(いな)」があり、郡名も「上伊那郡」「下伊那郡」があるる。しかし、「中」がつく郡名は当県には該当がないため、表記が違っているとも考えにくいかと思われる。
また、「みなみお」「みのお」という村名もない。しかし、『日本歴史地名大系 20』の索引を見ていくと、「南大出村(上伊那郡 みなみおおいでむら)」「南大井村(小諸市 みなみおおいむら)」「箕輪村(上伊那郡 みのわむら)」など、少しだけ語感の似ている村名も見受けられるが、表記が大きく異なるため、判断材料としても難しいかと思われる。
- 回答プロセス
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1 『角川地名大辞典 20 長野県』 角川日本地名大辞典編纂委員会 角川書店 1990【N293/18】および『日本歴史地名大系 20』 平凡社 1979 (長野県の地名) 【291.03/ニホ/20】で、「中稲」「南尾」をひくが、該当なし。念のため、『角川地名大辞典 20 長野県』p.1661の「国郡沿革表」でも確認する。
2 当館契約データベース「Japan Knowledge」に収録されている平凡社の『日本歴史地名大系』で、「中稲」「南尾」を検索する。「中稲」には該当がなく、「南尾」は福岡県、兵庫県の旧村名として2件該当あり。
3 『古代地名大辞典』 角川文化振興財団 角川書店 1999 【291.03/カド/2】を調べるも、該当なし。
4 『日本歴史地名大系 20』の索引で、語感の似ている地名を探す。
<調査済み資料>
・『信州ふるさと変遷史』 新版 松橋好文編 一草舎出版 2006 【N290.3/46a】
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 10版)
- 中部地方 (215 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 旧村名
- 旧郡名
- 信州学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000282997