レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年07月27日
- 登録日時
- 2018/08/18 13:05
- 更新日時
- 2018/12/18 10:51
- 管理番号
- 千県中千葉-2018-02
- 質問
-
解決
大賀ハスを発掘した大賀一郎博士が何人の人と発掘調査したのか知りたい。千葉市のホームページでは明記されていなかった。
- 回答
-
以下の資料に発掘の経緯が詳しく記載されていました。
【資料1】『二千年の眠りから覚めて 大賀ハス開花五十周年記念誌』(花園ハス祭り実行委員会 2001)p3-5
「古代ハス発見の神秘
(前略)そして、昭和26年3月3日から1週間の予定で掘ることになったんだ。東大から25人、市立7中(花園中学校の前身)から、鈴木三郎校長先生を始め先生生徒40人、畑小学校と土木会社も手伝った。(中略)3月30日、明日が最後だという日の午後5時10分すぎ、西野真理子さんのふるいに一粒の蓮の実らしい物がかかった。」
【資料2】『大賀ハス』(千葉市立郷土博物館 1988)p9
「実際の発掘作業には、当時、印旛沼干拓工事を担当していた穂積組があたった。(中略)発掘された土をふるいにかけてハスの実を探す作業は、花園中、畑小の生徒が協力した。毎日人夫25名、生徒40名前後がこの作業に従事したのである。(後略)」
【資料3】「千五百年以上前の蓮の実 大賀博士 千葉検見川の草炭地で発見」(『読売新聞 (千葉版)』1951年4月1日 朝刊)p2
「(前略)去る三日から同町穂積建設近藤組の人夫廿名を動員、(中略)卅日午後作業に加わっていた市立七中生西野真理子さんが(中略)発見した。」
【資料4】「千葉で発掘の二千年前の蓮の実 蘇生の実験」(『読売新聞 (千葉版)』1951年5月2日 朝刊
「(前略)なお、今回の発掘には県と市で六万円の予算を出しのべ、1千人を動員、1ヶ月を要したが、(中略)穂積組千葉出張所長竹沢長七氏はこの三個の小さな実をさがすためにのべ四百人の労働力と(中略)費用を投じて援助した。また、この作業に応援参加した地元第七中学校と畑小学校の学童の努力は(中略)関係者一同をいたく感激させている。」
- 回答プロセス
-
1 自館の蔵書検索システムで全項目「大賀ハス」と「大賀蓮」で検索し、【資料1】【資料2】から発掘の様子が書かれた記述を見つける。
2 発掘当時の新聞記事にあたる。読売新聞データベース「ヨミダス歴史観」(https://database.yomiuri.co.jp/rekishikan/)の「千葉版」で「蓮」と検索し、【資料3】【資料4】の記事を見つける。
- 事前調査事項
-
「大賀ハス何でも情報館」(千葉市都市局公園緑地部中央・稲毛公園緑地事務所)
http://www.city.chiba.jp/toshi/koenryokuchi/kanri/chuo-inage/chibap06ogahasu.html
- NDC
-
- 被子植物 (479 9版)
- 参考資料
-
- 【資料1】『二千年の眠りから覚めて 大賀ハス開花五十周年記念誌』(花園ハス祭り実行委員会 2001)(0200874792)
- 【資料2】『大賀ハス』(千葉市立郷土博物館 1988)(9200297674)
- 【資料3】『読売新聞 (千葉版)』1951年4月1日 朝刊 p2
- 【資料4】『読売新聞 (千葉版)』1951年5月2日 朝刊 *ページ数は不鮮明(原紙を所蔵していないため未確認)
- キーワード
-
- 大賀ハス(オオガ ハス)
- 大賀一郎(オオガ イチロウ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000240873