レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2009/01/30 02:11
- 更新日時
- 2009/01/30 09:05
- 管理番号
- B2008M0609-7
- 質問
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解決
「いぐるみ」という猟具・漁具の図について掲載している資料がないかどうか確認をお願いします。
「いぐるみ」というのは、矢に網などを付けて獲物の動きを封じる猟具・漁具のようで、俳諧に使われていた言葉のようです。
- 回答
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当館所蔵の民俗学関係の和図書を調査したところ、国内の例は見当たりませんでしたが、古代中国の例がありました。
当館NDL-OPAC( http://opac.ndl.go.jp/index.html )をNDLC:「GD11」(民俗学-生業・労働)」、件名:「狩猟」OR「漁具」にて、項目間AND検索した結果の中から、東京本館所蔵の以下の資料を調査しましたが、国内の例は見当たりませんでした。【 】内は当館請求記号です。
・『日本の狩猟採集文化 : 野生生物とともに生きる』(池谷和信,長谷川政美編 京都 世界思想社 2005 277p 【GD11-H66】)
・『狩猟民俗研究 : 近世猟師の実像と伝承』(永松敦著 京都 法藏館 2005 362,4p 【GD11-H61】)
・『わが国における威嚇猟とその用具 : 野兎狩りの場合を中心に』(天野武著 岩田書院 2003 85,31p 【GD11-H15】)
・『狩りの民俗』(天野武著 岩田書院 1999 296p 【GD11-G79】)
・『猟の記憶』(森俊著 富山 桂書房 1997 279p 【GD11-G35】)
・『狩猟伝承研究. 再考篇』(千葉徳爾著 風間書房 1997 345p 【GD11-5】)
・『狩猟と漁労 : 日本文化の源流をさぐる』(小山修三編 雄山閣出版 1992 408p 【GD11-E106】)
・『狩猟伝承研究. 補遺篇』(千葉徳爾著 風間書房 1990 366p 【GD11-5】)
・『狩猟 : 狩の民俗と山の動物誌』(山村民俗の会編 エンタプライズ 1989 231p 【GD11-E84】)
・『狩猟伝承研究. 総括篇』(千葉徳爾著 風間書房 1986 486p 【GD11-5】)
・『狩猟伝承研究. 後篇』(千葉徳爾著 風間書房 1977 537p 【GD11-5】)
・『狩猟伝承』(千葉徳爾著 法政大学出版局 1975 327p 【GD11-31】)
・『狩猟伝承研究. 続』(千葉徳爾著 風間書房 1971 590,4p 【GD11-5】 )
・『狩猟伝承研究』(千葉徳爾著 風間書房 1969 828p 【GD11-5】)
・『和漢三才図会 第二十三巻 漁猟具』(中外出版社 1901-1902 【YDM102039】)
当館近代デジタルライブラリー所収
( http://kindai.ndl.go.jp/BIImgFrame.php?JP_NUM=41017079&VOL_NUM=00001&KOMA=19&ITYPE=0 )
上記資料のうち、『狩猟と漁労 : 日本文化の源流をさぐる』中の田中淡「古代中国の狩猟捕獲動物の種類と狩猟方法の類型」(p.152-189)に、いぐるみ(弋)について、以下の記述がありました。
‘弋の画像は、春秋時代の末ころ宴楽攻戦紋壺(図14)の中段に四人の射手が鳥を射る場面が明快に描かれているのをはじめ、戦国時代の河南輝県瑠璃閣銅壺(図15)、後漢時代の四川成都画像[セン(土偏に專)](図17)などに、いずれも糸・[ハン(石偏に番)]の表現がみえる。’(p.177)
図14、15はp.179に、図17はp.180に記載されています。
当館NDL-OPACおよび近代デジタルライブラリーの最終アクセス日は2008年5月14日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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高瀬梅盛著便船集・類船集解題 1967
俳諧類船集 1969
俳諧類船集索引 事項編 1975
俳諧類船集索引 付合語編 1973
仏教文学研究 第2期 第1集 法蔵館 1974
四河入海1~12 勉誠社 1970~1972
抄物資料集成 第2~5巻 1971-1972
- NDC
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- 漁船.漁具 (665 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 農林水産学
- 水産
- 漁具
- 猟具
- いぐるみ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- NDC副出:659
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000051245