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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000253522
提供館
(Library)
神奈川県立図書館 (2110018)管理番号
(Control number)
相-180007
事例作成日
(Creation date)
2018年08月10日登録日時
(Registration date)
2019年03月22日 11時14分更新日時
(Last update)
2019年03月22日 11時15分
質問
(Question)
「枕草子」80段「里にまかでたるに」の中に、橘則光が口の中にいれる「布(メ)」(ワカメなどの総称と注あり)があります。(新編日本古典文学全集146ページ12行目」)
 そのワカメは、干したものでしょうか。生なのでしょうか。台盤の上に置いてあったというのは、常時食べられるように高坏などの上に置いてあったと考えられので、干したものではないかと考えられますが、
どこにも証拠が見つかりません。また、塩などをまぶして食べたのかも教えて頂けるとありがたいです。
回答
(Answer)
当館所蔵資料のうち、「海藻の食べ方」を特定できる資料を見つけることはできませんでしたが、ご参考になりそうな資料は、次の通りです。

・『本朝食鑑 1』人見必大著 島田勇雄訳注 平凡社 1976
p.259~260の「和布 和加女(わかめ)と訓む。」に「『延喜式』では、和布と海藻とをともにワカメと訓むし、時にともにメとのみ訓んでいる。」とあります。

・『復元万葉びとのたべもの 奈良時代にさかのぼる食文化の形成』樋口清之、奥村彪生、荻昌弘著 みき書房 1986
「第二章 よみがえる万葉びとの食生活」のp.165~167に「干しワカメ」があり「当時、ここ長門のほかに日本海側から(中略)干しワカメが都へ運ばれました。(中略)当時は素干しでした。(中略)生わかめも、これの根かぶであるメカブも届いています。(中略)そのため海藻(め)といえばワカメをさすようになるのです。この干しワカメを食べるのに、当時の都びとがどう料理したかはわかりませんが、水でもどし、羹に浮かせたり、醬と酢を自分の好みに合わせてかけ、塩梅して食べたものと思われます。高級官吏や貴族たちは、これにゴマ油を数滴加えたかもしれません。万葉集巻十六で歌われている「蟹の塩辛」で和えることもあったでしょう。」とあります。

・『日本食物史 -食生活の歴史-』樋口清之著 柴田書店 1960
「第四章 食生活の形式化 平安時代」のp.118~119「食品の種類」に「海藻はコンブ、ワカメ、ノリなど二十一種があった。」とあり、p.120~121「調味料」には「当時の調味料には、塩、酢、酒の他に醤系(ひしお)、煎汁系(いろり)、甘味系のもの、および乳製品、香辛料があった。(中略)調味料は食膳の手前に食器に一種ずつ用意しておき、これも一品ずつ盛った食品につけたりかけたりして食べたのである。」とあります。p.121~123「調理法」に「食品の多くを占めた保存食は、けずり物といって、削って熱湯を注ぎ柔らげ、調味料をつけて食べた」とありますが、海藻についての記述はありませんでした。

・『食べる日本史 食べ物が歴史を変えた』樋口清之著 柴田書店 1976
「第三章 気候が動かした日本史」のp.92~95「味付けは誰でも自分でした」に「儀式の時の副食物は、ほとんどが乾物である。もっと時代が下ると、乾物は調理してから食膳に出されるようになるが、平安朝の儀式や接待用の食膳、つまり盛饌には、乾物を調理せず原料のまま出した。(中略)盛饌の形式は、しだいに日常の貴族の食膳にも影響を及ぼし、天皇の毎日の献立も盛饌と同じ食品が繰りかえされた。(中略)腰にぶらさげている「紐小刀」という小刀を抜いて、おもむろに、エンピツでも削るようにかつおを削って、お椀にお入れになる。そして、そのお椀に女房が熱湯を注ぐと、主食のまわりに用意してある「おめぐり」と呼ばれる調味料(食塩、醬(ひしお)、酢など)で、ご自分で味付けをして、しばらく待ち、削ったかつおが少し柔かくなってから食べられた。」とあります。

・『図説日本庶民生活史 第2巻 平安-鎌倉』奈良本辰也ほか編 河出書房新社 1961
「第9章 食生活(食物)」のp.155~156に「魚貝と海藻」があり「海藻は『倭名類聚抄』によれば昆布(ひらめ)・海藻(にぎめ)・滑海藻(あらめ)・末滑海藻(かちめ)・(中略)など二十一種類があげられている。これらの調理も庶民は醬酢につけたり、米・雑穀とともに煮こんで粥にして食べたと思われる。」とあります。

・『平安時代史事典 本編 下』角田文衛監修 角川書店 1994
p.2757に「和布 わかめ」が立項されていますが、調理法についての記述はありません。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
なし
NDC
日本史  (210 9版)
衣住食の習俗  (383 9版)
食品.料理  (596 9版)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000253522解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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