レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/03/07
- 登録日時
- 2014/04/03 00:30
- 更新日時
- 2014/05/04 14:55
- 管理番号
- 6000015061
- 質問
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解決
大阪城公園で、カモが集団でぐるぐる回りながら泳いでいるのを見た。この行動にはどういう意味があるのか。
- 回答
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ハシビロガモが集団で渦を描いて泳ぎ、プランクトンなどを渦の中央に集めて採食する行為であると推察される。『散歩で楽しむ野鳥の本 街中篇』(山と渓谷社)などに記載があり。
- 回答プロセス
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Googleで「カモ 渦 大阪城」で検索すると、朝日新聞デジタルの記事がヒット。
朝日新聞記事データベース「聞蔵Ⅱビジュアル」で再度調べると、2014年2月6日の朝刊大阪市内面に「カモの渦 大阪城内堀 /大阪府」の記事とカラー写真があり。ハシビロガモが渦を作って中心にえさのプランクトンを集めて食べている様子であるとのこと。また「カモ 渦 プランクトン」で再検索すると、2001年11月10日の朝刊栃木面に「ハシビロガモ 個性光る 刑部節(野鳥カレンダー:66) /栃木」にもハシビロガモのこの習性についての記載があり。
さらに詳しく調べるため、488(鳥類)の書架を探す。
『増補改訂版 日本鳥類大図鑑 2』(講談社)p863-865「ハシビロガモ」には、水上に円を描いて泳ぎつつえさをあさることが多いとあり。
『散歩で楽しむ野鳥の本 街中篇』(山と渓谷社)p18-19「ハシビロガモ」に、ハシビロガモの食事風景について、水面にくちばしをつけたまま円を描くように泳いで水を濾し取り、小さな草の種子やプランクトンなどを食べる。またこの行動は1羽より複数で列を成して行い、数十羽という大きな群れでぐるぐる回る独特の光景を展開することもあるが、これは渦巻きのような水流を作り出すことで前述の細かな食物を水面に多く舞い上がらせるためであると考えられるなどの記載があり。
『声が聞こえる!野鳥図鑑』(文一総合出版)p43、『鳴き声と羽根でわかる野鳥図鑑』(池田書店)p206にもハシビロガモのこの習性についての記載があり。こちらを見ていただいた。
なお、『わかる!図鑑10 水辺の鳥』(山と渓谷社)『フィールドのための野鳥図鑑 水辺の鳥』(山と渓谷社)『日本の野鳥590』(平凡社)『たのしい自然観察 野鳥博士入門』(全国農村教育協会)には、ハシビロガモについての記載はあったが、集団で渦を描いて泳ぐことにはふれていなかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 鳥類 (488 9版)
- 参考資料
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- 『日本鳥類大図鑑 2』 清棲 幸保/著 (講談社)
- 『鳴き声と羽根でわかる野鳥図鑑』 吉田 巧/監修 (池田書店)
- 『散歩で楽しむ野鳥の本 街中篇』 大橋 弘一/著 (山と溪谷社)
- 『声が聞こえる!野鳥図鑑』 上田 秀雄/音声・文 (文一総合出版)
- キーワード
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- 野鳥
- ハシビロガモ
- 鳥
- 習性
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000151772