山形県内にある下記の寺社が国指定，又は県指定の文化財かどうか知りたい。
（1）　安久津八幡神社
（2）　宮内熊野大社
（3）　亀岡文殊堂
（4）　成島八幡神社
（5）　上杉神社

(1)安久津八幡神社
資料1「山形県/県指定のもの/建造物」の項（p.164）
「八幡神社本殿（中略）東置賜郡高畠町大字安久津字八幡山」
「八幡神社三重塔（中略）東置賜郡高畠町大字安久津字八幡山」
「八幡神社舞楽殿（中略）東置賜郡高畠町大字安久津字八幡山」

資料2「安久津八幡神社」の項（p.230）
「（前略）本殿のほか三重塔・舞楽殿が県指定文化財。（中略）なお明治初年の神仏分離により流出した仏像三体が、現在、亀岡の大聖寺にあり、うち一体の木造聖観音像は県の文化財に指定されている。」


（2）宮内熊野大社
資料2 「熊野神社」の項（pp.231-232）
「(中略) 明治元年（一八六八）神仏判然令により、熊野神社と改め、現在は熊野大社と通称される。本殿は安永七年（一七七八）の建立とされ、室町時代末期の建立といわれる二宮神社本殿（若王子）、石段下の土社（としや）神社本殿は県指定文化財。」

また，熊野大社のホームページに県指定文化財の記載がありました。
「熊野大社の文化財」（熊野大社）
URL http://kumano-taisha.or.jp/C_culture/bunka_c.html / （最終アクセス日：2020/6/11)


(3)亀岡文殊堂
資料2 「大聖寺」の項（p.214）
「文珠（もんじゆ）山の北西麓に古杉老松に囲まれてあり、通称亀岡文殊堂で知られる。（中略）寺宝として前記制札・朱印状のほか文明五年（一四七三）銘の陸奥名取郡物響寺旧蔵の磬、直江兼続奉納短冊があり、木造聖観音像は県指定文化財。」
建造物としての指定はありません。


(4)成島八幡神社
資料2「成島八幡神社」（p.110）
「社蔵の木造門神坐像（女神像二体）は桜木の一木造で、平安時代の作とされ、県指定文化財。」
建造物としての指定はありません。


(5)上杉神社
資料2「上杉神社」の項（pp.81-82）
「宝物殿は稽照殿と称し、上杉謙信の遺品を中心に、同景勝・鷹山と景勝に仕えた直江兼続などの遺品や国指定重要文化財一二九点などが収蔵されている。重要文化財のなかには謙信遺品の平安時代末期の毘沙門天画像と洛中洛外図屏風がある。また謙信着用の甲冑のうち色々縅腹巻は室町時代末の作。赤地牡丹唐草文天鵝絨洋套は日本最古の洋風マント。このほか陣羽織・小袖など衣装類、刀剣などがある。上杉景勝遺品では衣服二・鑓一が国指定重要文化財。」
建造物としての指定はありませんが，「山形の宝　検索navi」によれば，稽照殿が登録文化財になっています。

【参考資料】
資料1　『郷土の文化財 1』宝文館出版, 1963【709.2/キ1/1】
資料2　『山形県の地名（日本歴史地名大系, 6）』平凡社, 1990【291.03/ニ12/6R】
「山形の宝　検索navi」　 http://www.pref.yamagata.jp/cgi-bin/yamagata-takara/ 　（最終アクセス日：2020/6/18）