レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年06月24日
- 登録日時
- 2011/12/04 15:15
- 更新日時
- 2011/12/04 15:15
- 管理番号
- 9000007438
- 質問
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解決
東京タワーの名前の由来を知りたい。公募だと聞いたがどのような経緯で「東京タワー」に決定したのか。また、他にどのような候補があったか。
- 回答
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『東京タワー99の謎:50年間、世界一!(二見文庫)』(東京電波塔研究会著 二見書房 2006年)によると、「東京タワー」という名称は公募で選ばれた。応募総数は8万6269通で、完成直前に開かれた審議会で決定された。公募により集まった名称で一番多かったのは「昭和塔」で、それに「日本塔」「平和塔」が続く。詳細については、照会資料をご覧下さい。
- 回答プロセス
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1.辞典類を調査
・『世界大百科事典』第19巻(平凡社 2007年)→p554「東京タワー」の項によると、東京タワーは東京都港区芝公園内にある電波塔。テレビ放送の多局化を前に東京地区のテレビ等を一本化するために昭和33(1958)年に建設された。名称の由来についての記述はない。
・『江戸東京地名事典』(本間信治著 新人物往来社 1994年)、『江戸東京学事典』(小木新造ほか編集 三省堂 1987年)にも、名称の由来についての記述はなかった。
2.当時の新聞資料を調査
・昭和33(1958)年10月14付け「毎日新聞」夕刊に、愛称決定の一文のある記事あり。
3.自館システムで書名「東京タワー」を検索し、東京タワーについて書かれた図書を調査。
・『東京タワーが見た日本:1958-2008』(堺屋太一編著 日本経済新聞出版社 2008年)→p24-37「「東京タワー」ってなーに」p40-51「東京タワーに眼があれば」(堺屋太一著)によると、東急タワーは当初「綜合電波塔」という名称で、公募の末「東京タワー」という名称が付けられた。
・『東京タワー99の謎:50年間、世界一!(二見文庫)』(東京電波塔研究会著 二見書房 2006年)→p66-61「東京タワー」の名はどうやって決めた?」によると、「東京タワー」という名称は公募で選ばれた。応募総数は8万6269通で、完成直前に名前を決定する審議会が開かれ、「東京タワー」という名前が選ばれた。昭和33(1958)年10月9日に命名式が行われた。公募により集まった名称で一番多かったのは「昭和塔」で、それに「日本塔」「平和塔」が続く。他に「きりん塔」「アルプス塔」「ゴールデン・タワー」「オリエンタル・タワー」「宇宙塔」「プリンス塔」などがあった。
【追記事項2011.12.4】
4.『にっぽんタワーめぐり:鑑賞・建築・歴史・雑学…展望タワーを知り尽くす!(イカロスMOOK)』(イカロス出版 2010年)→p55囲み記事「公募によって決められた名称」に、公募により集まった名称のうち、応募数100以上のものについて記載あり。それによると名称候補は次の通り。昭和塔(1,832)、日本塔(1,328)、平和塔(1,054)、富士塔(666)、世紀の塔(646)、富士見塔(615)、エターナルタワー(420)、日本電波塔(373)、東京塔(345)、マンモス塔(307)、宇宙塔(281)、エンゼルタワー(274)、東京タワー(223)、日の丸塔(219)、きりん塔(206)、ゴールデンタワー(193)、希望塔(158)、文化塔(152)、オリエンタルタワー(135)、プリンス塔(126)、新日本電波塔(123)、アルプス塔(115)、キングタワー(109)。
- 事前調査事項
- NDC
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- 通信工学.電気通信 (547 9版)
- 参考資料
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- 『東京タワー99の謎:50年間、世界一!(二見文庫)』(東京電波塔研究会著 二見書房 2006年) (p60-61)
- 『にっぽんタワーめぐり:鑑賞・建築・歴史・雑学…展望タワーを知り尽くす!(イカロスMOOK)』(イカロス出版 2010年) (p55)
- キーワード
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- 東京タワー
- 日本電波塔
- 建築物
- 塔
- 名称
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- ・東京タワーの正式名称は「日本電波塔」。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 土木・建築
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000097424