レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/06/17
- 登録日時
- 2009/09/09 02:12
- 更新日時
- 2009/10/09 10:43
- 管理番号
- 埼久-2009-028
- 質問
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解決
「社会物理学」とはどのような学問か。また、社会物理学に関する本にはどのような本があるか。
- 回答
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社会物理学はベルギーの統計学者ケトレー(1796-1874)が提唱した学問分野で、その著作は翻訳されている。以下、参考となる資料を紹介する。
『人間に就いて 上』(ケトレー 岩波書店 1948 県立図では下巻は欠本)
『知の統計学 2』(福井幸男 共立出版 1997)は統計学に寄与した内外の人物を扱った内容。
p33-54が、「第4章 19世紀、社会物理学を提唱したケトレー」にあたる。章末に参考文献あり。
『統計と統計理論の社会的形成 統計と社会経済分析1』(長屋政勝 北海道大学図書刊行会 1999)
p29-60が「第2章 ケトレーにおける「統計学」と「社会物理学」の構想」にあたる。特にp37では、
「社会物理学の研究対象を「平均人の肉体的、知的、道徳的性質の発達の研究」と理解してよいであろう。」との記述があり。
- 回答プロセス
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《Wikipedia》の〈ケトレー〉の項では、『人間に就いて』の原題は、「人間とその諸能力の発達に就いて 若くは社会物理学論」とあり。
その他、記述のあった資料に以下の雑誌記事があり。
前田康博「政治状態の概念-社会物理学のために-」(『思想 1970年3月号 No.549』p1-16)
本稿の第4節が、「社会物理学のために-社会再生産の媒室と写像-」となっている。「社会物理学は社会の構造にかかわる。そして、ヒト社会にとって、その構造にかかわることは、ある「不確定」な「状態」との相互媒介において、これをみることである」との言及あり。
- 事前調査事項
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情報源:読売新聞の「本の広告」の中に「社会物理学」という言葉があった。
- NDC
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- 統計 (350 9版)
- 参考資料
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- 『人間に就いて 上』(ケトレー 岩波書店 1948)
- 『知の統計学 2』(福井幸男 共立出版 1997)
- 『統計と統計理論の社会的形成 統計と社会経済分析1』(長屋政勝 北海道大学図書刊行会 1999)
- キーワード
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- 社会物理学
- Quetelet Lambert Adolphe Jacques(ケトレー ランベール・アドルフ・ジャック)
- 統計学-歴史
- 人物-ベルギー
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000057762