レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 1998年06月01日
- 登録日時
- 2010/07/09 10:38
- 更新日時
- 2010/10/05 15:07
- 管理番号
- 名古屋市鶴-1998-013
- 質問
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解決
知多の「オトキチ」について書かれた資料はあるか。
- 回答
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音吉(乙吉とも)は、知多郡小野浦の宝順丸の乗組員だった三吉(岩吉・久吉・音吉)の一人です。天保3年(1832)10月11に遠州灘で漂流した三吉は、北アメリカのフラッタリー岬に漂着しました。その後、三吉はマカオで最初の日本語訳聖書の翻訳に従事します。さらに上海で日本人漂流民を救う中心的な存在となった音吉は“にっぽん音吉”と呼ばれました。 以下の資料が参考になります。
(1)『にっぽん音吉漂流記』
音吉についての詳しい伝記です。
(2)『にっぽん音吉漂流の記』
美浜町の小野浦にある「岩吉/久吉/乙吉頌徳(しょうとく)記念碑」(いわゆる三吉記念碑)や三吉について簡潔に書かれています。
(3)『聖書の日本語』
「最初の日本語訳聖書」の項に三吉が翻訳に協力したギュツラフ訳の『約翰福音之伝』について書かかれています。
<児童向け>
(4)『音吉少年漂流記』
(5)『七人の日本人漂流民 日本訳聖書の誕生』
(6)『愛知に輝く人々 7』
「カシコイモノガ ゴザッタ」の項に三吉について書かれています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 聖書 (193 9版)
- 参考資料
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- 『にっぽん音吉漂流記』 春名徹/著 晶文社 1979年
- 『にっぽん音吉漂流の記』 日本福祉大学知多半島総合研究所/編 美浜町 1992年
- 『聖書の日本語』 鈴木範久/著 岩波書店 2006年 p.55-73
- 『音吉少年漂流記』 春名徹/作 旺文社 1988年
- 『七人の日本人漂流民 日本語訳聖書の誕生』 保永貞夫/著 小峰書店 1971年
- 『愛知に輝く人々 7』 愛知県小中学校長会/編 愛知県教育振興会 1986年 p.54-61
- キーワード
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- 音吉
- 三吉
- 聖書
- ギュツラフ,カール(Gützlaff,Karl)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 『レファレンス ’98』掲載事例、追記(2010年7月15日)
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000068907