レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年01月08日
- 登録日時
- 2016/01/28 09:52
- 更新日時
- 2016/05/10 17:52
- 管理番号
- 埼熊-2015-162
- 質問
-
未解決
埼玉新聞の1943(昭和18)年10月22日の記事にある優良多子家庭表彰を行っていた主催団体を知りたい。
- 回答
-
厚生省が1940年5月に優良多子家庭表彰要項を策定していることは資料で確認できたが、当館所蔵の当時の厚生省に関する資料には関連の記述が確認できなかった。
- 回答プロセス
-
質問の記事を確認する。
『埼玉新聞 昭和18年4-12月』(マイクロフィルム)
昭和18年10月22日「菊薫る明治節の佳き日 子宝部隊を表彰 戦力増強へ多子家庭奨励 優良多子家庭被表彰者」
掲載文面冒頭に「(前略)同日午前十時三十分より縣会議事堂に縣知事始め高官は勿論、縣下知各の士多数並に関係市町村長、市町村役場の助役厚生係を招待して多子(後略)」とあり。
関連記事を確認する。
『朝日新聞縮刷版(復刻版)昭和15年11月』(日本図書センター 1992)
p39「朝日新聞 昭和15(1940)年11月4日3面」
「人の波二百五十萬 菊の佳節を寿ぐ絵巻」の小見出し“子宝部隊の表彰式”「明治節の佳辰を卜して府では三日午前十時から府会議事堂に於て厚生大臣表彰の府内“子宝報国” 實践者たる“優良多子家庭”の表彰式を挙行(中略)尚この日全国一萬三百余の優良多子家庭の表彰式もそれぞれ各都道府県で行はれた」とあり。
p50「朝日新聞 昭和15(1940)年11月5日7面」
「子沢山の育英を救援 補給金で多産報国に拍車 中流以下に子宝の凱歌 集計」「厚生省では今回表彰された全国の十人以上の子宝をもつ「優良多子家庭」一萬三百卅六家庭についての職業別、経済状態別、父母の年齢別、都市農村別等による興味ある出生状況を左の如く集計発表した」とあり。
『読売新聞 埼玉マイクロ版』(マイクロフィルム)
昭和15年(1940)10月19日4面「誇る興亜の子澤山 百四十三家族を表彰」
記事冒頭に「銃後の殊勲甲、優良多兒家庭の縣並びに厚生省表彰は菊薫る十一月三日の 明治節(後略)」とあり。
関連図書を確認する。
『国民総動員の時代 岩波ブックレット』(北河賢三〔著〕 岩波書店 1989)
p57「厚生省はすでに1940年5月、優良多子家庭表彰要項を策定している。(中略)同年11月には、1万336軒の家庭が表彰され、表彰はその後も、毎年継続された。」
当時の厚生省に関する資料の調査
自館目録を〈厚生 & 出版年1940-1945〉で検索するが該当資料なし。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 日本 (071 9版)
- 家族問題.男性.女性問題.老人問題 (367 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 優良多子家庭
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000187613