レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年08月17日
- 登録日時
- 2013/11/21 14:52
- 更新日時
- 2013/11/21 14:52
- 管理番号
- 9000009633
- 質問
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解決
恵林寺(山梨県甲州市)の快川和尚の言葉として知られる「心頭を滅却すれば火もまた涼し」の元となった杜荀鶴(とじゅんかく)の漢詩を知りたい。
- 回答
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出典は、杜荀鶴の七言律詩「夏日題悟空上人院(夏日、悟空上人の院に題す)」の第3、4句「安禅不必須山水(安禅 必ずしも山水を須たず) 滅得心中火自涼(心中を滅得すれば 火も自ずから涼し)」である。詩の全文、書き下し文、解釈等については、照会資料をご確認ください。
- 回答プロセス
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1.漢詩の名言辞典や漢詩辞典を確認すると、次のものに掲載があった。
・『漢詩漢文名言辞典』(鈴木修次編著 東京書籍 1985年)p501-502
・『漢詩の事典』(松浦 友久編 大修館書店 1999年)p142
・『中国文学小事典 中国文化全書』(藤野岩友編著 高文堂出版社 1982年)p198
・『校注唐詩解釈辞典 続』(松浦友久編 大修館書店 2001年)p279-283
2.その他、一般図書にも掲載のあるものがあった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌.韻文.詩文 (921 9版)
- 人生訓.教訓 (159 9版)
- 参考資料
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- 『漢詩漢文名言辞典』(鈴木修次編著 東京書籍 1985年) (p501-502)
- 『漢詩の事典』(松浦 友久編 大修館書店 1999年) (p142)
- 『中国文学小事典 中国文化全書』(藤野岩友編著 高文堂出版社 1982年) (p198)
- 『校注唐詩解釈辞典 続』(松浦友久編 大修館書店 2001年) (p279-283)
- 『中国古典詩聚花』第4巻 思索と詠懐(尚学図書 1985年) (p171-172)
- 『中国文学歳時記』夏(黒川洋一ほか編集 同朋舎出版 1989年) (p177-178)
- キーワード
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- 「夏日題悟空上人院」
- 三伏門を閉ざして
- 心中を滅得すれば
- 心頭を滅却すれば
- 心頭滅却
- 杜荀鶴
- 快川紹喜
- 漢詩
- 名言
- 恵林寺
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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*甲斐恵林寺の快川和尚は、織田信長の火攻めにあったとき「心頭を滅却すれば、火も亦涼し」という偈を唱えつつ、恬然として坐ったまま亡くなったという。快川和尚は、「碧巌録」の引用により、この句を知っていたとみられる。
*「碧巌録」のこの句の掲載部分については『碧巌録(岩波文庫)』中(克勤著 岩波書店 1994年)[資料番号0102784964〕p122-127「第43則 洞山寒暑廻避」を参照。
*「夏日題悟空上人院(夏日悟空上人の院に題す)」(『全唐詩』巻693)
三伏閉門披一衲 三伏(さんぷく) 門を閉ざして一衲(いちのう)を披(ひら)く
兼無松竹蔭房廊 兼ねて 松竹の房廊(ぼうろう)を蔭(おお)う無し
安禅不必須山水 安禅 必ずしも山水を須たず
滅得心中火自涼 心中を滅得すれば 火も自ずから涼し
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 東洋文学
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000141047