レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年12月31日
- 登録日時
- 2010/01/27 13:57
- 更新日時
- 2011/01/05 14:37
- 管理番号
- さいたま-南-20100004
- 質問
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解決
「太田窪」という地名は、伝説にゆかりのある名前だと聞いたが、本当か。
- 回答
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さいたま市南区にある太田窪(だいたくぼ)という地名は、日本各地に伝わる巨人伝説“大多(ダイタ)ぼっち(巨人)”に由来するものと思われる。ダイダラボー、ダイダラボウシ、ダイダラボッチなどとも呼ばれるこの巨人伝説では、池や窪みの地形を巨人の足跡だと称している。 東京都世田谷区の代田(だいた)も同様の由来を持つ。
ちなみに同じ南区にある“白幡沼”は、かつて「拳ヶ池(こぶしがいけ)」と呼ばれており、雨の日に巨人が足を滑らせて転び、拳をついた所が凹んで出来た沼、と言われている。
なお、かつての太田窪村は「大田窪村」という書き方が正しかったそうで、『武蔵国郡村誌』には、天保8年(1837年)に代官所が作った年貢の目録に、誤って「太」と書き込まれたので、以降そのように改めた、とある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 関東地方 (213)
- 日本 (291)
- 参考資料
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- 『浦和市史 民俗編』 浦和市総務部市史編さん室 (太田窪 p793、白幡沼 p797)
- 『LOVE浦和』 浦和市 p26-27
- 『埼玉ふるさと散歩 浦和市・与野市』 さきたま出版会 p42
- 『埼玉ふるさと散歩 さいたま市』 さきたま出版会 p47-48
- 『埼玉県地名誌 改訂新版』 北辰図書 p20
- 『埼玉県大百科事典 3』 埼玉新聞社 p247
- キーワード
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- さいたま市南区
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000062442