レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年03月18日
- 登録日時
- 2012/07/02 11:44
- 更新日時
- 2012/10/02 13:44
- 管理番号
- 埼熊-2012-052
- 質問
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解決
「米沢藩士先祖書」を見たい。(出典『新編高崎市史 資料編4』)
- 回答
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県内では所蔵がなく、米沢市立米沢図書館に問い合せたところ、「翻刻資料はないが複製資料・マイクロフィルムの両方の閲覧・複写が可能」との回答を得る。
- 回答プロセス
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《米沢市立図書館Web-OPAC》を〈米沢藩士先祖書〉で検索すると以下の2点がヒット。
「米沢藩士先祖書目録」・「米沢藩士先祖書索引」
〈先祖書〉で検索すると、質問の「先祖書」に該当しそうなものが179件あり、注記に「上杉文書からの複写」とあり。
米沢市立米沢図書館へ問い合せた結果は以下のとおり
1「上杉文書目録」(米沢図書館 1969)の内容確認
〈米沢藩士先祖書〉・・43頁
上杉文書967 先祖書 元文5年 42冊
上杉文書968 先祖書 天明5年.10 19冊
翻刻資料はなし。
《米沢市立図書館Web-OPAC》でヒットする目録と索引は、「米沢藩士先祖書」の人名索引。
また、〈先祖書〉で検索した場合にヒットする資料のうち、【複写資料】と付記されているものは、米沢市立米沢図書館でマイクロフィルムより作製した複製本。複製本・マイクロフィルムの両方で閲覧・複写が可能。
2 関連資料の紹介。
(1)勤書・・「上杉文書目録」44頁記載。上記先祖書と同様藩士の職務歴を書き上げた資料。
上杉文書979 勤書 文化14年 54冊
同 980 勤書 天明5年 9冊
同 981 勤書 弘化元年 57冊
天明5年の勤書については、先祖書が上・中級藩士を収録するのに対応して下級藩士をまとめたもの。
マイクロフィルム・複写資料での対応が可能。
(2)延宝5年の「先祖由緒帳」
米沢市立米沢図書館所蔵郷土資料。上記先祖書・勤書の前代資料と見られる。
ただし、現在確認されているものは御馬廻、御十騎、与板組という中級家臣団分の3冊のみ。
由緒帳は閲覧・撮影のみ対応可能で、原本よりの複写は不可。
これに関する研究論文、翻刻資料は次のとおり。
山田邦明「上杉家中先祖由緒書とその成立」(『日本歴史 第673号』(吉川弘文館 2004))
『記憶の歴史学』(金子拓 講談社 2011)
大島要三「「五十騎組」先祖由緒帳」(「魚沼 第5号」(上田史談会 1987)県立図書館未所蔵
木村康裕「先祖由緒帳・与板組について」(「町史よいた 2」(与板町教育委員会 1991)県立図書館未所蔵
- 事前調査事項
- NDC
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- 系譜.家史.皇室 (288 9版)
- 東北地方 (212 9版)
- 稀書目録.善本目録 (026 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 米沢藩士先祖書
- 米沢藩
- 山形県-歴史
- 照会先
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- 米沢市立米沢図書館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵機関調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000108059