レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/9/8
- 登録日時
- 2016/03/29 00:30
- 更新日時
- 2024/03/29 00:31
- 提供館
- 金沢市図書館 (2310230)
- 管理番号
- 玉川-000337
- 質問
-
解決
【北大路魯山人の書について】 北大路魯山人の書「万里白雲弧月円」(あるいは「万里無雲弧月円」)の出典が知りたい。
- 回答
-
世田谷美術館ホームページ「ミュージアム コレクション」によると、「萬里白雲弧月円」の書が世田谷美術館の塩田コレクションに収録されていることがわかった。
【URL】http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/collection_list.html?id=col00034
『塩田コレクション 北大路魯山人』(小林文庫、180488872)p.101に「127 短冊『萬里云々』」、付録「塩田コレクション 北大路魯山人 新収蔵作品」p.15に「157 掛軸『萬里無雲弧月圓』」の写真が収録されている(「白」と「無」は字のくずし方が似ている)。出典は記されていない。
『禅林句集』(112903007)p.147に「萬里無雲弧月圓」(万里雲無く弧月円なり)が収録されている。出典は(類聚17)と記されている。
国立国会図書館デジタルコレクション『禅林類聚 17』によると、「萬里無雲弧月圓」は禅僧、丹霞淳(虚堂智愚)の七言絶句の一節である。
【URL】https://dl.ndl.go.jp/pid/2543664/1/1
全文は次のとおり。
一念粛粛不記年 皮膚脱落自完全 長天夜夜清如鏡 萬里無雲孤月圓
「万里無雲弧月円」の意味に関して、『禅語の茶掛 一行物 続』(119751963)p.228では「雲収萬嶽月上中峰」の類語として紹介されている。坐禅の行を積み坐禅三昧になることによって、迷いが転じて悟りの開ける有様を、雲はれて月のあらわれるのにたとえたもの。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 芸術 (7 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000190302