レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年06月07日
- 登録日時
- 2016/02/24 11:21
- 更新日時
- 2016/05/18 14:57
- 管理番号
- 埼久-2015-143
- 質問
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未解決
関節炎の病気と思われる「気虚湿痺証」(ききょしっぴしょう)について、漢字の表記とヨミがあっているか知りたい。
- 回答
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一語で「気虚湿痺証」と読ませる単語に関する記述は見つからなかった。
参考までに下記の「気虚」(ききょ)、「湿痺」(しつひ)、「証」(しょう)について書かれている資料を紹介した。
『南山堂*医学大辞典 第19版』(南山堂 2006)
p510 「気虚」(ききょ)の項あり。「気が不足した状態を指す。多くは内臓の疾患や重病、慢性疾患により誘発される。この状態になると顔面は蒼白となり、頭痛、めまい、耳鳴り、心悸亢進、倦怠感などの諸症状が生じる」とあり。
『医学書院 医学大辞典 第2版』(医学書院 2009)
p573「気虚」(ききょ)の項あり。「生命活動の根源的エネルギーである気の量に不足を生じた病態。気の産生障害および消耗によりもたらされる。その結果もたらせる精神・身体的異常としては、精神活動の低下、全身の倦怠感、神経循環無力症、内臓下垂、性欲の低下など、生命体としての活力の低下として表現される」とあり。
『中医基本用語辞典』(東洋学術出版社 2006)
p121 「気虚」(ききょ)の項あり。
p277 「湿痺」(しつひ)の項あり。「着痺のこと。湿邪が中心となり、風邪・寒邪を伴って人体に侵入し、気血を阻害するために起こる痺証のことである。主要症状としては、肢体や関節が重だるく運動制限がある・皮膚の痺れや膨張・痛む場所は一定・曇りや雨の日に悪化する(後略)」とあり。
p303 「証」(しょう)の項あり。「証候のこと。疾病に現れる多くの症状を統合したもの、もしくは疾病の原因・病位・性質・正邪の盛衰を概括したもの」とあり。
『図説東洋医学 用語編』(学習研究社 1988)
p367 「湿痺」(しつひ)の項あり。
p396 「証」(しょう)の項あり。「東洋医学に特有な疾病の診断・治法を包括した語(後略)」とあり。
- 回答プロセス
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その他調査済資料
NDC分類〈490.9〉(東洋医学)の自館所蔵資料
《CiNii Articles》(http://ci.nii.ac.jp/ 国立情報学研究所)
《医中誌Web》(医学中央雑誌刊行会)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2015年6月7日。
- 事前調査事項
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『広辞苑 第5版』(岩波書店 1999)
- NDC
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- 医学 (490 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 漢方医学
- 関節炎
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- その他
- 登録番号
- 1000188480