レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011/02/28
- 登録日時
- 2011/03/03 02:00
- 更新日時
- 2011/08/29 17:24
- 提供館
- 京都市図書館 (2210023)
- 管理番号
- 右中-郷土-33
- 質問
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解決
うさぎ(兎・卯)に関係のある京都の寺社を知りたい。
- 回答
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①岡崎神社(京都市左京区)
うさぎが神の使いとされている。うさぎの像のほか本殿の灯籠・斎館の欄間にうさぎの彫刻があり,安産・子授けの神社として知られる。
②宇治神社・宇治上神社(宇治市 もとは二社一体,明治時代に分社)
祭神は菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)。皇位継承を争った仁徳天皇の弟皇子である稚郎子(わきいらつこ)が宇治に逃げてきた際,うさぎが道案内をしたことから菟道稚郎子と呼ばれるようになった。一説では,それが転じて「宇治」という地名になったといわれている。
③霊鑑寺(れいがんじ 京都市左京区)
“洛陽妙見十二支めぐり”の“卯”年生まれの守護神。臨済宗南禅寺派に属する門跡尼寺。
④大覚寺(だいかくじ 京都市右京区)
正寝殿にある,狭屋の間の明障子の腰板に野兎図(重要文化財)が描かれている。
⑤妙心寺(みょうしんじ 京都市右京区)
庫裡の煙出しには波と兎の留蓋がある。
⑥上賀茂神社(京都市北区)
正月元旦の儀に献備する神饌の【ぶと】に,「伏兎」の字を当て,兎が伏した形に作る。【資料7】に図あり。
⑦地主神社(じしゅじんじゃ 京都市東山区)
縁結びの神。大国主尊と因幡の白兎が描かれた絵馬を売る。
- 回答プロセス
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●民俗史より
【資料1】“動物”の項に“兎”あり。①・②・④の寺社について記載。
【資料3】“動物”の項に“兎”あり。②・⑤・⑥
●民間信仰より
【資料2】“十二支”の項に“卯”あり。①・②
【資料4】“洛陽妙見十二支めぐり” ③
【資料6】“動物”がモチーフの絵馬やお守り。⑦
●新聞記事スクラップより 【資料5】→③
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗史.民俗誌.民族誌 (382 8版)
- 民間信仰.迷信[俗信] (387 8版)
- 神社.神職 (175 8版)
- 参考資料
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- 【資料1】『京都ふしぎ民俗史』 (竹村俊則著 京都新聞社 1991) p12
- 【資料2】『京の宝づくし 縁起物』 (岩上力著 光村推古書院 2003) p78~79 “卯”
- 【資料3】『改訂 京都民俗志』 (井上頼寿著 平凡社 1968) p210 “兎”
- 【資料4】『京の福神めぐり』 (田中泰彦著 京都新聞社 1990) p142~143 “洛陽妙見十二支めぐり-四番 卯”
- 【資料5】『京都新聞 昭和62年1月連載記事 “えとの寺-洛陽十二支妙見めぐり④卯-霊鑑寺”』
- 【資料6】『京都お守り手帖』 (光村推古書院編集・発行 2005) p30
- 【資料7】『上賀茂神社』 (建内光儀著 学生社 2003) p134
- キーワード
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- 卯
- 兎
- うさぎ
- 岡崎神社
- 宇治神社
- 宇治上神社
- 霊鑑寺
- 大覚寺
- 妙心寺
- 上賀茂神社
- 地主神社
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000081029