レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/01/29
- 登録日時
- 2021/03/20 00:30
- 更新日時
- 2021/03/20 00:30
- 管理番号
- 6001048515
- 質問
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解決
本屋などでは同じ場所に並んでいるナボコフの小説が、図書館では複数の場所に分けて置かれているのは何故か。
- 回答
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次の資料によるとナボコフの作品には英語とロシア語で書かれたものがある。
図書館では主に十進分類法を用いて配架をしており、それによると文学作品は原作の言語によって分類されることになっている。
そのためナボコフの小説は、同じ作家の作品であっても図書館では複数の場所に分けて置かれている。
・『ナボコフ 訳すのは「私」:自己翻訳がひらくテクスト』(秋草俊一郎/著 東京大学出版会 2011.2)
p.2に「バイリンガル作家ナボコフは、生涯にロシア語と英語の二言語にまたがって作品を残し、それぞれがロシア文学、あるいは英語文学において二〇世紀の古典となりつつある。」とあるように、ナボコフは英語とロシア語の二言語でそれぞれ作品を残している。
なお、ナボコフ作品がどの言語で最初に書かれたかは、以下の資料で確認できた。
・『ナボコフ全短篇』(ウラジーミル・ナボコフ/著 作品社 2011.8)
p.869-872に日本でのナボコフの翻訳一覧があり、そこに記載された原題が英語かロシア語かで最初に書かれた言語が何だったかを区別している。
例えば『ロリータ』と『賜物』はどちらもナボコフの作品だが、『ロリータ』は最初に英語で、『賜物』は最初にロシア語で書かれている。
そのため英語で書かれた『ロリータ』は英米文学の棚に、ロシア語で書かれた『賜物』はロシア文学の棚に置かれている。
[事例作成日:2021年1月29日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 英米文学 (930 10版)
- ロシア.ソビエト文学 (980 10版)
- 参考資料
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- ナボコフ 訳すのは「私」 秋草/俊一郎∥著 東京大学出版会 2011.2 (2)
- ナボコフ全短篇 ウラジーミル・ナボコフ∥著 作品社 2011.8 (869-872)
- キーワード
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- ウラジーミル・ナボコフ(ウラジーミルナボコフ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000295552