レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2022/04/21 18:56
- 更新日時
- 2023/03/23 15:07
- 管理番号
- 0bu2022-5
- 質問
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解決
①『事典社』という、漢詩の意味が書かれている本を探している。→書名は書泉発行部の事務員さんから聞いたとの事。存在する本なのか。
②「漢詩:春動柳軽黄」とは、どのような意味か。
- 回答
-
①は調査では特定できず。書名以外の情報を書泉発行部の事務員さんに再度問合せいただくのが良いかと思われます。
②『中国名詩鑑賞辞典』(山田勝美/著 角川書店 1979年)
→p.491「宋・元・明・清時代の詩」に掲載あり。
該当資料では作品は「出郊至金石臺(=郊に出でて金石台に至る)」と表記。
該当箇所「春動柳軽黄」は「春動いて 柳は軽黄なり」
→「春のけはいで、柳の芽はあさぎ色にふくらんできた」とある。
→p.492[語訳]より
「春動:春の気配が起こる。いわゆる「春意、動く」の省略した言い方」
「輕黃:あさぎ色」 とあり。
- 回答プロセス
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①について
●インターネット検索
『事典社』の名前で調査を行うが該当の書籍及び出版社は無し。
「漢詩の出典-国立国会図書館リサーチ・ナビ-」を参考。
(https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-asia-16.php)
→漢詩の出典について調べる際に有効な情報源を網羅。
②について
●インターネット検索
Webブラウジング「春動柳軽黄」
→漢詩の作者は陸游(りくゆう)、「正月五日出郊至金石臺」という作の一文である事が分かった。
webブラウジングの際に下記資料を参考との記載あり。
『陸游詩選』(陸游/著 一海知義/編 岩波書店 2007年12月)
(県内複数館所蔵あり)
大阪府立中央図書館「調査ガイド 漢詩の調べ方」
(https://www.library.pref.osaka.jp/site/central/shirabe-a16kanshi.html)
→2. 詩題から調べる → ■『中国名詩鑑賞辞典』(細田三喜夫/編 東京堂出版 1977) 【921/13】を参考。
著者・出版者・出版年は異なるが、同名の下記資料に記載があった。
『中国名詩鑑賞辞典』(山田勝美/著 角川書店 1979年)
→回答参照
●館内検索
所蔵資料の内、陸游の著作が掲載されている資料を確認。
『中国古典文学大系 19』(前野直彬/編訳 平凡社 1973年)
『中国古典文学大系 55』(入矢義高/編 平凡社 1971年)
『中国古典文学大系 56』(松枝茂夫/編 平凡社 1969年)
→陸游の漢詩が掲載されているが該当の漢詩は無し。
『漢詩大系 19』(陸游/原著 前野直彬/著 集英社 1980年)
→陸游の著作集だが該当の漢詩は無し。
(ウェブ・ページ最終閲覧日2022.5.3)
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌.韻文.詩文 (921)
- 作品集 (928)
- 参考資料
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山田 勝美/[著] , 山田‖勝美. 中国名詩鑑賞辞典. 角川書店, 1979. (角川小辞典 ; 19)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005714780-00 -
陸游 [著] , 一海知義 編 , 陸, 游, 1125-1210 , 一海, 知義, 1929-2015. 陸游詩選. 岩波書店, 2007. (岩波文庫)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009221885-00 , ISBN 9784003204115 -
「漢詩の出典-国立国会図書館リサーチ・ナビ-」
https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-asia-16.php -
大阪府立中央図書館「調査ガイド 漢詩の調べ方」
https://www.library.pref.osaka.jp/site/central/shirabe-a16kanshi.html
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山田 勝美/[著] , 山田‖勝美. 中国名詩鑑賞辞典. 角川書店, 1979. (角川小辞典 ; 19)
- キーワード
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- 事典社
- 漢詩
- 春動柳軽黄
- 陸游
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000315275