レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年05月30日
- 登録日時
- 2010/07/16 18:05
- 更新日時
- 2021/04/15 15:59
- 管理番号
- 県立I2010-021
- 質問
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解決
頼山陽が伊勢の小浦岬に滞在中に詠んだ漢詩について知りたい。
五言絶句で鶴が飛び立つ内容である。
実際に軸を持っているが、漢詩の判読が難しいとのこと。
- 回答
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※ 高知県立図書館・高知市民図書館合築に伴い、資料に関する情報が現在の情報とは異なる場合があります。 ※
下記のとおり回答しました。
国立国会図書館レファレンス回答より、頼山陽の漢詩ではなく、宋代の陸游の
「柳橋晩眺」に類似している。
『漢詩名詩評釈集成 2』に所収。
- 回答プロセス
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1.頼山陽の資料などを調査。
『頼山陽詩集』p.283~284に伊勢市二見ヶ浦で詠んだ漢詩あり
『新屋帖 1・2』なし
『頼山陽増評八大家文読本』なし
2.頼山陽史跡資料館に問合せ。
伊勢に行ったのは、文政12年頃とのこと。伊勢の二見ヶ浦はあるが、小浦はなし。
色々と調査していただいたが、該当のものなし。
3.インターネット検索。
『遊伊勢詩歌』(小林写真製版所出版部 1939年)国立国会図書館所蔵ヒット。
タイトルから関連がありそうだが、内容が不明。
4.国立国会図書館にレファレンス。軸の判読可能な文字をお知らせする。
頼山陽の漢詩ではなく、宋代の陸游の「柳橋晩眺」に類似、『漢詩名詩評釈集成 2』
に所収との回答あり。
5.参考情報としてコメントあり
陸游の「柳橋晩眺」について、お茶の水女子大学教育・研究成果コレクションで下記文献が公開されており、原文、書き下し文、訳などあり。(最終アクセス日:2021.04.15)
『王安石及び宋詩別裁 五言絶句訳注』
盆詩の会(代表:和田英信) 著
ISBN:9784904793138
2015.03
http://hdl.handle.net/10083/57066
第2章 『宋詩別裁』 五言絶句訳注
p.226-227 (PDF 63-64)
別裁-39 陸游「柳橋晩眺」
- 事前調査事項
- NDC
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- 漢詩文.日本漢文学 (919)
- 参考資料
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- 『頼山陽詩集』 頼 山陽/〔著〕 安藤 英男/編 近藤出版社 1982年
- 『新屋帖』 〔1〕・〔2〕 頼 山陽/著 桃花庵 1845年
- 『頼山陽増評八大家文読本』 2・4~30 頼襄子成/増評 〔内藤伝右衛門〕 〔1875年〕
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王安石及び宋詩別裁 五言絶句訳注. お茶の水女子大学附属図書館 (E-bookサービス).
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000097-I000317714-00 , ISBN 4904793137
- キーワード
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- 頼山陽
- 照会先
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- 頼山陽史跡資料館
- 国立国会図書館
- 寄与者
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- 寺尾様
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000069183