県内研究者の著作や、郷土誌研究雑誌に発表された記事を中心にお調べしました。
調査の過程で「宇都宮雨情会」という団体名での刊行物も確認しました。
1 県内研究者の著作、郷土誌研究雑誌に発表された記事
・『若き日の野口雨情』(大嶽浩良/著,中野英男/著 下野新聞社 2016)
巻末に野口雨情年譜(明治31年~39年) が掲載されています。
・『野口雨情 さくら市ゆかりの詩人 第58回企画展』(さくら市ミュージアム荒井寛方記念館/編 2007)
野口雨情の若い時期の作品、未発表書簡、童謡・民謡関係資料、遺墨が紹介されています。
・『足利文林 第13号』(足利文林会/編 1984)
p.21「民俗 野口雨情と足利節 まぼろしの曲譜」(三田忠夫/著)
「足利節」の歌詞が掲載されています。
・『氏家の歴史と文化 第8号』(氏家歴史文化研究会/編 2009)
p.101-104 研究ノート「野口雨情「高原颪」について」(中野英男/著)
詩書、書簡、当時の新聞からの気候など考究した記述があります。また、栃木県内を題材とした作品の紹介があります。
p.89-91 活動報告 学習会「『十五夜お月さん』を読み直す」さくら市ミュージアム 荒井寛方記念館 館長 中野英男 学習会の活動報告が紹介されています。
・『氏家の歴史と文化 第12号』(氏家歴史文化研究会/編 2013)
p.28-32 研究ノート「野口雨情の帰郷時期について」(中野英男/著)
書簡、土地関資料などを中心に雨情が帰郷した時期について検証した記述があります。
p.33-35「付:野口雨情(英吉)の財産貸借状況(明治33年~43年)―大嶽浩良作成―」
年表あり
・『氏家の歴史と文化 第13号』(氏家歴史文化研究会/編 2014)
p.49-55 研究ノート「明治36年の野口雨情」(中野英男/著)
明治36年を中心とした時期に雨情の文学活動と動向を考察した記述があります。
年表あり
・『氏家喜連川歴史と文化 第16号』(氏家喜連川歴史文化研究会/編 2017)
p.7-9 紀行・随想「野口雨情の暦」(中野英男/著)
野口家文書や雨情が書き残したものから雨情の暦感覚を探った記述があります。
2 「宇都宮雨情会」発行資料
・『野口雨情建碑記念誌』(宇都宮雨情会/編 1966)
p.4「建碑経過」の項 建立の経緯や「宇都宮雨情会」結成の概略記述があります。
・『石に刻んだ雨情の心 野口雨情詩碑集』 (宇都宮雨情会/編 1986)
p.12-140「全国各地の野口雨情詩碑」の詩、それぞれの解説と詩碑の写真が掲載されています。