レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/07/15
- 登録日時
- 2010/01/05 02:27
- 更新日時
- 2024/03/30 00:32
- 管理番号
- M08071513520525
- 質問
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『ジャングル・ブック』(キプリング作)の日本への紹介の歴史を知りたい。
- 回答
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資料①『日本大百科全書』の「ジャングル・ブック」の項目によれば、イギリスの作家キップリング(Joseph Rudyard Kipling 1865年 - 1936年)の児童文学作品で1894年発表。1895年発表の「セカンド・ジャングル・ブック」とあわせ15編の動物物語中8編が、オオカミに育てられた少年モーグリを主人公にしているため、「狼少年」とも訳される。資料②『児童文学翻訳大事典 第1巻』、資料③『明治翻訳文学全集 12 キプリング集』によれば、1899(明治32)年から1901(明治34)年にかけて雑誌「少年世界」に土肥春曙、黒田湖山の共訳で連載されたものが日本での最初の紹介。これは、同誌の明治32年7月号から12月号に「狼少年」の邦題で訳出したもので、以下「虎退治」(同33年1月号~5月号)、「庭園の大戦争」(同33年6月号~8月号)、「軍用の獣類」(同33年9月号~11月号)、「象の舞踏会」(同34年2月号~9月号)と続く。単行本としては、1902(明治35)年の『狼太郎』(中島孤島訳 冨山房)が最初。その後、大正、昭和期に入っても「ジャングル・ブック」の翻訳は途切れることなく、多数の翻訳が世に出回っている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 児童文学研究 (909 9版)
- 参考資料
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- 資料①『日本大百科全書 11』小学館,1986年. 資料②『児童文学翻訳大事典 第1巻』大空社,2007年. 資料③『明治翻訳文学全集 12 キプリング集』大空社,1998年.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2008071513525620525
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000061542