レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/10/27
- 登録日時
- 2020/11/03 00:30
- 更新日時
- 2021/06/18 14:21
- 管理番号
- 8358685
- 質問
-
未解決
小笠原昌斎(稔)について調べています。生没年がわかる資料がありましたらご教示ください。
- 回答
-
以下の資料を確認しましたが、生没年を確定できる情報は見当たりませんでした。(【 】内は当館請求記号です。)
小笠原氏が翻訳した資料のうち、当館で以下の所蔵がありました。調査済の『烈婦と列女』(1944年)以降の出版であり、少なくとも1948年まではご存命であった可能性が考えられます。
・『魔の船』【VZ3-30100】 ※1947年11月出版
・『鳴るか鳴らぬか銀の笛』【VZ3-30100】 ※1948年3月出版
・『獨逸語基礎讀本 第5版』【Y994-J5985】 ※1948年6月出版
出身校の同窓会誌に訃報等が掲載され、生没年が判明する場合がありますが、小笠原氏の出身校である東京外国語学校の同窓会誌は当館では所蔵しておらず、確認することができませんでした。
なお、同窓会誌は1898年「会報」、1919年「會報」(2~4号は「東京外國語學校同窓會會報」)、1931年「外語同窓誌」、1933年「外語同窓會誌」、1942年「東京外語会報」、1957年「東京外語会会報」と名称が変化しているようです。「会報」~「東京外語会報」までは東京外国語大学の文書館、「東京外語会会報」は東京外語会事務局にて所蔵があるようですので、参考までにお知らせします。
( https://www.gaigokai.or.jp/about_histories.html )
[調査済み資料およびデータベース]
末尾に*を付した資料は、国立国会図書館デジタルコレクション( https://dl.ndl.go.jp/ )インターネット公開資料です。
末尾に**を付した資料は、国立国会図書館デジタルコレクション( https://dl.ndl.go.jp/ )国立国会図書館/図書館送信参加館内公開資料です。
・『東京外国語学校一覧 明治37-38年』東京外国語学校,明15-44【293.5-1】*
※p.94(52コマ)に「小笠原昌斎(山梨)」とあります。
・『卒業会員氏名録』東京外国語学校校友会, 1910【特46-481】*
※p.15(14コマ)に「小笠原昌斎」の項があり、卒業年度、出身学科、勤務先(独逸学協会学校講師)、住所(牛込区(東京市))が記載されています。
・『独逸学協会学校五十年史』独逸学協会学校同窓会,1933【376.6-D91d】**
※p.11(51コマ)に「小笠原稔」の項があり、千葉県市川市の住所が記載されています。
・帝国秘密探偵社 編『大衆人事録. 第12版』帝国秘密探偵社,1937【281.03-Ta165-T】*
※p.125(183コマ)に「小笠原稔」の項があり、東京外語教授、東京都杉並区久我山の住所が記載されています。
・獨協学園百年史編纂委員会 編著『独協学園史 : 1881-2000』獨協学園, 2000.5【FB22-G685】
※本編p.710とp.730に写真があり、小笠原氏が写っています。
※資料集成「卒業生名簿」内p.219に就任年、退官年、その他小笠原氏に関する簡易な情報があるのみで、生没年の記載はありませんでした。
・野中正孝 編著『東京外国語学校史 : 外国語を学んだ人たち』不二出版, 2008.11【FB22-J158】
※小笠原氏に関わる記述はありましたが、生没年の記載はありませんでした。
・日外アソシエーツ株式会社 編『山梨県人物・人材情報リスト』 2019 日外アソシエーツ, 2018.9【GB13-M49】
・日外アソシエーツ株式会社 編『千葉県人物・人材情報リスト』 2019 第1巻・第2巻 日外アソシエーツ, 2018.9【GB13-M18】【GB13-M19】
・日外アソシエーツ株式会社 編『東京都千代田区人物・人材情報リスト』 2019 第1巻日外アソシエーツ (制作), 2018.9【GB13-M20】
※千代田区第2巻【GB13-M21】のほか、都内の区市町村分の【GB13-M22】~【GB13-M39】についても確認済。
・山梨日日新聞社 編『山梨百科事典』山梨日日新聞社, 1992.7【GB8-E90】
・日外アソシエーツ編集部 編『人物レファレンス事典 郷土人物編 あ-せ』日外アソシエーツ, 2008.8【GB12-J8】
・日外アソシエーツ株式会社 編『明治大正人物事典 2(文学・芸術・学術篇)』日外アソシエーツ, 2011.7【GB12-J41】
・日外アソシエーツ株式会社 編集『人物レファレンス事典 郷土人物編第2期』日外アソシエーツ, 2018.7【GB12-L48】
・ 日外アソシエーツ株式会社 編『郷土ゆかりの人物総覧 : データブック・出身県別3万人』日外アソシエーツ, 2011.1【GB12-J36】
・飯澤文夫 監修『郷土ゆかりの人々 : 地方史誌にとりあげられた人物文献目録』日外アソシエーツ, 2016.1【GB1-L21】
・上田正昭 [ほか]監修『日本人名大辞典』講談社, 2001.12【YU7-1737】
・日外アソシエーツ株式会社 編集『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年~平成23年 2 (学術・文芸・芸術篇)』日外アソシエーツ, 2012.11【GB12-L1】
・臼井勝美 [ほか]編『日本近現代人名辞典』吉川弘文館, 2001.7【GB12-G34】
・湯本豪一 編『図説明治人物事典 文化人・学者・実業家』日外アソシエーツ, 2000.11【GB12-G24】
・ワーグナー [著], 小笠原稔 訳『ワーグナー全集 復刻版』1~5 本の友社, 2002.8【KS425-G20】
※復刻版発行にあたり、著作権継承者やその連絡先が不明のまま出版された旨の記載がありました。
・『人事興信録』データベース(名古屋大学)
( http://jahis.law.nagoya-u.ac.jp/who/search )
・日本人名情報索引(人文分野)データベース
( https://rnavi.ndl.go.jp/jinmei/index.php )
・中日新聞・東京新聞記事データベース ※当館契約データベース
・ヨミダス歴史館 ※当館契約データベース
・毎索 ※当館契約データベース
・ジャパンナレッジLib. ※当館契約データベース
(ウェブサイトの最終アクセス:2020年10月19日)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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『東京外国語学校史』( http://www.tufs.ac.jp/common/archives/TUFShistory-German-all.pdf )よると、小笠原昌斎は明治37年に東京外国語学校(現:東京外国語大学)を卒業。その後東京外国語大学講師を経て(1912年)、1921年に同大の教授となる。名前を稔に改名し1942年(41年?)に退官。その後、1944年に自身が翻訳した出版物(『烈婦と烈女』)があるところまで調査済です。
また、朝日新聞記事データベース聞蔵Ⅱ(1945~)で訃報記事を調べましたがヒットしませんでした。その他調査した人名辞典は以下の通りです。
・人物物故大年表
・現代日本人名録2002(1)
・人物レファレンス事典文芸篇
・現代日本執筆者大事典
・昭和物故人名録
・現代翻訳者事典
・ジャパンwho was who : 物故者事典 1983~1987
・Web NDL Authorities
- NDC
-
- 文学史.文学思想史 (902 10版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 人文(レファレンス)
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000289010