レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年03月09日
- 登録日時
- 2022/03/09 10:55
- 更新日時
- 2022/10/18 10:19
- 管理番号
- 北九2022中央010
- 質問
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解決
与謝野晶子・鉄幹が北九州で詠んだ歌はありますか
- 回答
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若松「その岸に百万艘の船おける筑前を吹く初夏のかぜ」晶子
「さくら屋といえる宿こそめでたけれ春はとこしへここにあるらし」鉄幹
門司「我船の文字の港に着くと吹く汽笛めずらし朝靄のうち」晶子
「わが船に門司の港のくもれるも心の如し君に逢はねば」鉄幹
「この朝の門司の港のつめたきに秋ごこちして人と別るる」鉄幹
「ゆくりなく是山(セザン)の顔の覗けかし門司にとどまる我船の窓」鉄幹 *是山⋯⋯見送りに来た九州日日新聞記者後藤是山のこと
与謝野鉄幹・晶子が夫妻で旅行をしたのは大正6年(1917)、大正7年(1918)、昭和4年(1929)、昭和6年(1931)、昭和7年(1932)の5回にわたります。
『九州における与謝野寛と晶子 近藤 晋平/著』に歌に詠まれた櫻屋について、晶子の書簡からの考察、大正6年の与謝野夫婦の九州旅行(なかでも予定外に訪問することになった若松の意味)、当時お寺で催された講演会や歌会(大正6年6月16日/歌会主催「若松「牧野海運」牧野藤三郎)のことなどの掲載があります。
(『資料与謝野晶子の旅/沖 良機/著/武蔵野書房/1996.7』より若松櫻屋旅館に二泊と引用あり)
『北九州市立文学館第4回特別企画展 与謝野寛・晶子展-恋ひ恋ふ君と- 北九州市立文学館/編集』
上記著者も携わっている九州旅行時訪づれた門司・若松の日々の軌跡を含む企画展の冊子。上記以外の関連短歌作品の掲載もあります。
*門司新報 大正6年6月15日(門司にて鉄幹談)、6月17日(晶子夫人の挨拶)、6月18日(与謝野氏の講演)、6月20日(与謝野氏の講演/若松極楽寺にて)、6月22日(与謝野氏の講演/若松極楽寺にて・晶子女史の近詠)、6月23日(与謝野氏の講演/若松極楽寺にて)にてふたりの来訪を詳しく報じています。
- 回答プロセス
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- 事前調査事項
- NDC
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- 文学 (900)
- 参考資料
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九州における与謝野寛と晶子 近藤 晋平/著
(和泉選書) 4-7576-0160-3 マーク番号:02030819
和泉書院 2002.6 分類:911.162 K912 タイトルコード:1003210036299
25頁 (0014824023) -
寛と晶子 近藤 晉平/著
九州の知友たち (和泉選書) 4-7576-0598-5 978-4-7576-0598-5 マーク番号:11047161 134頁~135頁、158~161頁
和泉書院 2011.9 分類:911.162 K911 タイトルコード:1000000570710 (0017214727) -
与謝野寛・晶子展-恋ひ恋ふ君と- 北九州市立文学館/編集
北九州市立文学館第4回特別企画展
北九州市立文学館 2008.4 分類:A100 910.26 K990 タイトルコード:1000000219030 (0016215709) -
西日本文化
西日本文化協会 佐賀県における近世の墓誌 0289-2464 タイトルコード:2999320001175
1993年3月号 19930301 「若松と与謝野晶子・鉄幹」22~23頁 (0030213516)
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九州における与謝野寛と晶子 近藤 晋平/著
- キーワード
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- 与謝野晶子
- 与謝野鉄幹
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000313270