レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/06/16
- 登録日時
- 2022/09/18 00:30
- 更新日時
- 2022/09/18 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-220168
- 質問
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解決
太平洋戦争中,傷痍軍人宮城療養所が発行した文芸雑誌『白盾』や,それに関連する資料の所蔵状況を教えてほしい。
- 回答
-
傷痍軍人宮城療養所で発行されていた文芸雑誌として,下記資料を所蔵している。
※【 】内は当館請求記号
(1)『白盾』の所蔵状況
資料1 『白盾』傷痍軍人宮城療養所【PK910/シ】
昭和17年4月から昭和18年3月にかけて発行された以下の7点を所蔵している。
3巻4号,6号,7号,8号,10号,4巻2号,3号。
(2)関連資料の所蔵状況
下記資料に関連する記述が見られた。
資料2 国立療養所宮城病院アルバム編集委員会編『目でみる35年誌』国立療養所宮城病院, 1976【K498/コ2】
p.16 「「白盾」とその発行経続」の項
「「白盾」は終戦後「嶺」となって昭和22年頃までつづいた。短歌の先生に同行して,岩間正男さんが,よく来られたものだった。(後略)」との説明があった。
また,同資料にはキャプション付きの写真が掲載されている。
p.16 「「白盾」に掲載された畠山所長の文と自由律俳句」
p.16 「「白盾」と「嶺」 黒沢裕さんは短歌選者」
p.16 「各病棟から退所者への通信文」
p.19 「伊勢詣(自由律俳句) 北泉子は畠山所長の雅号で入所者の自由律俳句の選者でもあった。」
p.19 「当時の行事がよく分かる日誌抄の一部(白盾より)」
p.20 「軍人援護会の計画になる御下賜品に対する短歌の入選作(宮城療養所分)」
- 回答プロセス
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・『白盾』の所蔵状況を案内した。
・資料2に掲載の写真(「白盾」に掲載された畠山所長の文と自由律俳句」)によれば,誌名『白盾』は「シロタテ」と読むことが分かった。
・宮城療養所修養会文芸部の出版物(合同歌集)として下記資料があったため,参考までに案内した。
『潮騒』傷痍軍人宮城療養所修養会文芸部, 1942
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1053142(最終アクセス日:2022/06/16)
※国立国会図書館デジタルコレクションで図書館送信参加館・個人送信限定公開
- 事前調査事項
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質問者は,雑誌ホトトギスについて調べる過程で,終戦が近くなると「○○傷僚」という投句地が増えてくることに気づいた。
「宮城傷療」すなわち「傷痍軍人宮城療養所」には,「修養会」という文芸部があり,昭和16年頃から『白盾』という文芸雑誌なども出版しているということを把握した。
- NDC
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- 日本文学 (910 9版)
- 参考資料
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- . 白盾. 傷痍軍人宮城療養所, 【PK910/ハ】:
- 国立療養所宮城病院アルバム編集委員会/編. 目でみる35年誌. 国立療養所宮城病院, 1976【K498/コ2/イ】:
- 宮城県傷痍軍人会記念誌編集委員会/[編] 宮城県傷痍軍人妻の会/[編]. 戦傷病者半世紀の記念誌. 宮城県傷痍軍人会, 1998.3【K369/1998.3】:
- 仙台市傷痍軍人会/編. 三十年の歩み. 仙台市傷痍軍人会, 1980【K369/セ16】:
- キーワード
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- 傷病兵
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000321440