レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20191101
- 登録日時
- 2021/08/27 00:30
- 更新日時
- 2021/08/29 16:15
- 管理番号
- 中央-2021-10
- 質問
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解決
英語のスラング(特にF-word等)に関する書籍や、英語のスラングによる誹謗中傷に関する判例を知りたい。書籍については、それぞれの語がどのくらい不適切なのかがわかるとよい。
- 回答
-
はじめにF-wordについて辞典のデータベースで確認した。
情報1
「JapanKnowledge Lib」(ネットアドバンス)
『ランダムハウス英和大辞典』(小学館)に以下の項目があった。
「F-word」fuck の婉曲語とある。
「four letter word」4字から成る単語で卑猥な言葉や汚い言葉、禁句、忌み言葉などと記載がある。
そのうえで、都立図書館蔵書検索やオンラインデータベースをキーワード<英語><スラング><俗語>等を組み合わせて検索し、該当した資料等を調査した。
1.書籍
資料1
それぞれの語にアイコンがついており、それぞれの言い方がどの程度受け入れられているか、また、どんな場面で使うべきかを示している資料(p.15-16に凡例あり)。
資料2
p.63-64「受け入れ難い罵り語ランキング」
どのような卑猥語、罵り語等が不快であったり、侮辱的であったりするかを調査した結果のランキングが載っている。
その他、資料3、4にそれぞれF-wordに含まれる単語の意味について記載があるが、どの程度不適切なのかについて、詳しい記述はない。
2.判例
下記のデータベースをキーワード<英語><俗語>で検索すると、「判例秘書INTERNET」で情報2、資料5がヒットした。
なお、資料5は「法情報総合データベース(D1-LAW)」でもヒットする。
情報2
「東京地方裁判所 平成15年(ワ)第6935号 損害賠償請求事件 平成16年5月27日」
原告を誹謗中傷する内容の和文、英文の2枚の紙が、原告の名誉感情や人格を傷つけるものとして社会的相当性を欠き、違法であるとして、精神的打撃に対する慰謝料の支払いを命じた判例。
資料5
p.50-52「大学教授を「テロリスト」「人種差別主義者」など批難、中傷したことが侮辱ないし名誉毀損にあたるとして一〇〇万円の慰藉料の支払を命じた事例 横浜地裁昭五八(ワ)第四七三号、損害賠償請求事件、昭和61・4・9第五民事部判決、一部認容」
英語による中傷に関する判例。
【調査したデータベース】
・法情報総合データベース(D1-LAW)(第一法規)
・判例秘書INTERNET(LIC)
なお、データベース等の最終検索日、最終アクセス日は2021年8月5日である。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 語彙 (834 9版)
- 司法.訴訟手続法 (327 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】イギリス英語の悪口雑言辞典 / アントニー・ジョン・カミンズ著, 三澤快枝訳 / 東京堂出版 / 2009.8<834.0/5056/2009>
- 【資料2】要注意表現の英語辞典 / 山田政美編著 / 三省堂 / 2019.8<R/833.9/5007/2019>
- 【資料3】禁じられた米語俗語表現辞典1400 エチケットとして知っておきたい / リチャード・スピアーズ著 , 小林茂訳 / マクミランランゲージハウス / 1996<R/833.9/5001/1996>
- 【資料4】現代スラング辞典 / ジョナソン・グリーン[編], 島村宣男, 村山和行訳 / 太陽社 / 1995.3<R/8380/3016/95>
- 【資料5】雑誌:判例タイムズ 37巻34号通巻601号 (1986.7.31) / 判例タイムズ社 / 1986.7
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000303718