レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/12/09
- 登録日時
- 2009/05/01 02:12
- 更新日時
- 2009/05/01 10:59
- 管理番号
- D2008T1209
- 質問
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解決
「ボーナス」の語源は何か。
インターネット情報によれば、英語の「Bonus」の語源はラテン語の「Bonus」であり、ラテン語のそれはローマ神話の神「Bonus Eventus」に由来するとされているようだが、いかがか。
- 回答
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資料1には、ラテン語でgoodを意味するbonusが語源とされている。また、資料1、2によれば、証券取引所のスラングが起源の可能性もありとのことである。資料3には、「(株などの)特別配当金」、「good thingを意味するbonumの代わりに戯言的に用いられた」とある。
一方、資料4~7、及びそのほかの神話関係、外来語、事物起原辞典類などの資料には、ボーナスの語源が神話の神であるとの記述は見当たらなかった。
資料
1.The Oxford English dictionary.. -- 2nd ed.. -- Clarendon Press, 1989.(KS12-A41)
2巻p.390
2.The Oxford dictionary of word histories / edited by Glynnis Chantrell.. -- Oxford University Press,
2002.(KS12-A204)
p.62
3. 英語語源辞典 / 寺澤芳雄. -- 研究社, 1997.6(KS12-G73)
p.142
4. 羅和辞典 / 田中秀央. -- 増訂新版. -- 研究社辞書部, 1966(892-Ta727r2-(s))
p.76
5. 外来語の語源 / 吉沢典男,石綿敏雄. -- 角川書店, 1979.6. -- (角川小辞典 ; 26)(KF7-36)
p.572に「ラテン語bonus(よい)」との記事があるが、神と関係する記事は見当たらない。
6.ギリシア・ローマ神話辞典 / 高津春繁. -- 岩波書店, 1960(162.91-Ko727g)
p.263に「ローマの好い収穫の神」として「ボヌス・エーウェントス Bonus Eventus」が記されているが、ボーナスの語源との記事は見当たらない。
7. Brill's New Pauly : encyclopaedia of the ancient world / edited by Hubert Cancik and Helmuth Schneider..
-- English ed. / managing editor, Christine F. Salazar.. -- Brill, 2002-(G2-B2)
2巻p.722に、ローマの12の地方の神であり、「果実」の神である旨の記述はあるが、ボーナスの語源との記事は見当たらない。
書誌事項末尾の( )は当館請求記号
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 語源.意味[語義] (832 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 英語 -- 語源
- ボーナス
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000054357