レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年11月26日
- 登録日時
- 2018/01/17 11:36
- 更新日時
- 2018/02/02 18:02
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-2436
- 質問
-
未解決
「そら」の漢字「空」と「宙」について、使い分けや意味の違いについて知りたい。
- 回答
-
明確な使い分けについて書かれた資料は見つからなかった。
参考として以下の情報を提供した。
・各種の国語辞典には、「そら」の漢字として「宙」は掲載されていない。
・『日本語語感の辞典』(中村明著、岩波書店、2010)の「そら」(空)の項には、「地上から上方に広がる何もない空間」「高いところだけをイメージさせる「天」に対し、低空から上空までいろいろな高さの空間」とある。
・使われ方の例としては、図書館資料に『宙(ソラ)の名前』(星空や月などの写真を掲載)、『空の名前』(青空や雲の写真を掲載)といった図書がある。
- 回答プロセス
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・『日本国語大辞典』(小学館)の記述を確認。「そら」は「空」「虚」のみで「宙」はない。他の国語辞典各種も参照したが、「そら」の項に「宙」の漢字を挙げているものはなし。
・『大漢和辞典』(大修館書店)には、「宙」の漢字の意味として「そら」とあり。使い分けについては記述なし。
・『日本語語感の辞典』(上述)を確認。
・漢字の使い分けに関する以下の図書を確認したが、「そら」の掲載はなし。
『同じ読みで意味の違う言葉の辞典』(現代言語研究会著 あすとろ出版 2006)
『同音語同訓語使い分け辞典』(北原保雄,鳥飼浩二編 東京堂出版 1995)
『漢字を正しく使い分ける辞典』(中村明著 集英社 2006)
『漢字使い分け辞典』(飛田良文編 旺文社 1994)
『漢字の使い分けときあかし辞典』(円満字二郎著 研究社 2016)
・あて字の辞典、『常用字解』(白川静著 平凡社 2012)を参照したが、使い分けについては書かれていない。
・『常用漢字コアイメージ辞典』(加納喜光著 中央公論新社 2011)により、それぞれの漢字のもつ中核的なイメージを確認。「空」は「突き抜ける」、「宙」は「通り抜ける」とあり。
・それぞれの漢字の使用例として、図書館資料で「空」「宙」が使われているものを探す。
『空の名前』(高橋健司写真・文 光琳社出版 1992)、『宙(ソラ)の名前』(林完次写真・文 光琳社出版 1995)の内容を確認。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 音声.音韻.文字 (821)
- 参考資料
- キーワード
-
- 漢字
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000228503