レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 牛久市立中央図書館 (2310059) | 管理番号 (Control number) | 牛久-1640 | ||||||||||
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事例作成日 (Creation date) | 2019/09/02 | 登録日時 (Registration date) | 2019年10月31日 00時30分 | 更新日時 (Last update) | 2020年02月21日 17時40分 | ||||||||
質問 (Question) | 1.日本語の音声記号(発音記号)を知りたい。 2.音声記号は世界的に統一されていると思うが、音声記号ができたのは何年か知りたい。 | ||||||||||||
回答 (Answer) | 1.日本語の音声記号表について、次の5冊を紹介する。 ・『日本語教育事典』(日本語教育学会編/大修館書店/2005.10)p15の表1-4に「外来語音などを含んだ拡大五十音図」あり。 ・『図解日本語』(沖森卓也著/三省堂/2006.9)』のp20に「現代日本語のモーラ(拍)の音声記号表」あり。 ・『基礎日本語学』(衣畑智秀編/ひつじ書房/2019.2 ) のp21に「日本語のモーラの音素表記とその主要な異音(撥音と促音を除く)」あり。 ・『基礎からの日本語音声学』(福盛貴弘著/東京堂出版/2010.12) のp219に「日本語の音素一覧」あり。 ・『大辞林 第3版』(松村明編/三省堂/2006.10)の巻末p47に「現代日本語の拍の音声記号表」あり。 2.国際音声学会が定めた「国際音声記号」(略称IPA)の開始年は1888年。次の5冊を紹介。 ・『世界音声記号辞典』(ジェフリー・K.プラム著/三省堂/2003.5)の序説p.xix ・『音声学基本事典』(城生佰太郎編著/勉誠出版/2011.8) p18 ・『日本語音声学入門 』(斎藤純男著/三省堂/2006.4)p14~16 ・『基礎日本語学』(衣畑智秀編/ひつじ書房/2019.2 )p8 ・『大辞林 第3版』(松村明編/三省堂/2006.10)p886 | ||||||||||||
回答プロセス (Answering process) | 1. フリーワード=「発音記号」「日本語」で自館所蔵検索するがヒットなし。 2. フリーワード=「音声」<状態:所蔵><形態区分:参考語学>で自館所蔵検索。7件ヒット。書誌情報を確認し次の3点にあたる。 ・『世界音声記号辞典』(ジェフリー・K.プラム著/三省堂/2003.5)…序説p.xixにIPAは1886年に設立され、1888年には最初のバージョンができあがったとの表記あり。 ・『音声学基本事典』(城生佰太郎編著/勉誠出版/2011.8)…p471~日本語の音声についての説明はあるが、日本語音声記号のまとまった表記なし。p18に国際音声学会の設立は1897年であるが、1888年に国際音声記号の原型が作られたとあり。 ・『日本語教育事典』(日本語教育学会編/大修館書店/2005.10)…日本語音声記号の説明はp7~17にあり、p15の表1-4に「外来語音などを含んだ拡大五十音図」あり。IPAの話題は出るが、設立年などについては表記なし。 3. フリーワード=「音声学」「日本語」<状態:所蔵>で自館所蔵検索。10件ヒット。書誌情報を確認し、次の2点にあたる。 ・『基礎からの日本語音声学』(福盛貴弘著/東京堂出版/2010.12)…「日本語の音素一覧」がp219にあり。 ・『日本語音声学入門 』(斎藤純男著/三省堂/2006.4)…日本語の音声記号のまとまった表記はなし。p210~211に「国際音声記号(IPA)の表はあるが、1993年改訂・1996年修正版とあり。p14~16に国際音声学会(IPA)が定めた国際音声記号は1888年に初めて発表されたとあり。 4. 該当棚をブラウジングし、次の3点にあたる。 ・『現代日本語発音の基礎知識』(榎本正嗣著/学文社/2006.2)…参考となる資料なし ・『図解日本語』(沖森卓也著/三省堂/2006.9)…p20に「現代日本語のモーラ(拍)の音声記号表」あり。p15~17に「国際音声字母」についての図と説明はあるが、開始年は不明。p15の図の下に(①出典「日本語の音」(松村明編(『大辞林第二版』三省堂1995をもとに作成)の表記あり。 ・『基礎日本語学』(衣畑智秀編/ひつじ書房/2019.2 )…p21に「日本語のモーラの音素表記とその主要な異音(撥音と促音を除く)」あり。p7~9に国際音声記号(IPA)についての記載があり、1888年にはじめて発表されたと判明。 5. ①の資料について自館所蔵検索 ・『大辞林 第3版』(松村明編/三省堂/2006.10)の巻末の特別ページ「日本語の音」p46~47に「国際音声字母(IPA)」(1993年改訂より抜粋)の記載はあるが、開始年はなし。「現代日本語の拍の音声記号表」あり。同巻末「ABC略語」でIPA→「国際音声記号を見よ」でp886に1888年に制定とあり。 | ||||||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | |||||||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | |||||||||||||
寄与者 (Contributor) | |||||||||||||
備考 (Notes) | |||||||||||||
調査種別 (Type of search) | 文献紹介 | 内容種別 (Type of subject) | 言葉 | 質問者区分 (Category of questioner) | 社会人 | ||||||||
登録番号 (Registration number) | 1000263207 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |