レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/02/13
- 登録日時
- 2022/03/11 00:30
- 更新日時
- 2022/03/11 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-210019
- 質問
-
解決
元広島カープで東北高校卒の嶋重宣投手の球種,フォーム,特徴を,宮城県の地方新聞で調べてほしい。
東北高校では,2年生で春の第65回選抜高等学校野球大会と夏の第75回全国高等学校野球選手権大会,3年生で春の第66回選抜高等学校野球大会に出場したようだ。
- 回答
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宮城県で発行されている東北地方のブロック紙『河北新報』について,嶋重宣投手が東北高校に在籍していた1992年4月から1995年3月までの記事を確認したところ,嶋投手の球種,フォーム,特徴について下記のとおり記載がありました。
なお,『河北新報』では東北高校在籍時の嶋重宣投手を「島重宣」と表記しています。
※【 】内は当館請求記号です。
資料1 『河北新報』(マイクロフィルム)河北新報社【PN071.2/カ】
(1)平成5年(1993)年5月31日付朝刊18面「東北が2年ぶりV / 島,強打の仙台工を完封 / 仙台工,3塁踏めず」
「【評】(中略)島は130キロ台の重い速球と,落差のあるカーブを低めに集めた。わずか2安打,1四球で三塁を踏ませず,27アウト中三振12,内野ゴロ13。安打もゴロ性で,外野への飛球を全く許さなかった。」
(2)平成5年(1993)年5月31日付朝刊19面「「逃げない」心掛けた」
「決勝で,仙台工を2安打完封した東北の左腕,島重宣投手(二年)。(中略)堂々たる投球だった。立ち上がりはカーブ中心に組み立ててリズムをつくり,四,五回の中盤は130キロ台の速球主体に五者連続三振。これまでピンチに制球を乱すことが多く,最長でも3イニング程度の登板しかなかったが,最後まで低めへの制球を失わず,117球を投げ切った。」
(3)平成5年(1993)年7月31日付朝刊21面「横綱・東北vs新鋭・仙台工 きょう決勝 / 東北,スキ見せず / 古川工の守乱突き,大勝」
「【評】先発の島も七回まで被安打1の1失点に抑え,15三振を奪う好投。左上手から球威ある直球を主体にした組み立てで,古川工打線の反撃を封じた。」
(4)同日同面「自己最多の15奪三振」
「東北先発の島重宣投手(二年)は七回を投げ,自己最多の15奪三振。(中略)伸びのあるストレートがコーナーにビシビシ決まった。」
(5)平成5年(1993)年8月5日付朝刊19面「全国高校野球選手権 大旗を目指して / 東北の代表チーム紹介 上」
「控えの二年左腕島も速球派。準決勝で15三振を奪った。」
(6)平成5年(1993)年9月22日付朝刊21面「センバツに向け激突 / 高校野球 秋季県大会あす開幕」
「春夏の覇者・東北は左腕の本格派島の調子が夏の大会後,いまひとつだが,速球の威力は県内随一。」
(7)平成5年(1993)年9月26日付朝刊27面「島の速球に利府散発」
「【評】利府は,東北・島の威力ある速球,カーブに散発4安打。六回に敵失で1点をかえしただけにとどまった。」
(8)平成5年(1993)年9月27日付朝刊19面「東北大会に仙台工,東北 / 東北,育英を完封 / 堅い守備 力投後押し」
「【評】島は落差のあるカーブ,フォークを決め球に使って再三のピンチをしのいだ。」
(9)平成5年(1993)年10月7日付朝刊19面「センバツの切符は- / 秋季東北高校野球あす開幕 / 総合力で東北か 追う秋経法大付」
「東北は140キロの速球,鋭いカーブ,フォークを持つ左腕島が3試合に登板し,自責点ゼロ。」
(10)平成5年(1993)年10月13日付朝刊19面「優勝は東北 2年連続12度目 / 秋田の追撃をかわす」
「島は前日231球を投げた疲れがあり,球威,制球ともいまひとつ。秋田打線の早打ちにも助けられたが,直球とカーブのコンビネーションで打たせて取る投球に徹した。」
(11)同日同面「エース島 / 全4試合で516球 四番の責任も果たす」
「島はこの日,疲れから直球の走りが良くなかった。しかし。悪いなりにしのぎ,打つ方でも勝ち越しの適時打を放って自分の役割を十分に果たした。」
(12)平成6年(1994)年3月17日付朝刊19面「東北旋風巻き起こせ / 26日開幕センバツ高校野球 下 / 変化球対策を徹底」
「(前略)現時点で「八分程度」(島)の力ながら,投げ込む球は130キロ台のスピードをたたき出す。縦横二種類のカーブ,フォークの切れにも磨きがかかった。若生監督は「仮に調子が悪くても,抑えられる投球の幅を身に着けた」と抜群の安定感に信頼感を置く。」
(13)平成6年(1994)年3月18日付夕刊10面「実戦で勘と動きフル回転 甲子園開幕へ照準はぴたり / 初Vへたっぷり練習試合 東北高」
「期待の左腕エース島重宣は木更津中央高校戦の八,九回に登板,25球を投げて被安打1,奪三振2のまずまずのピッチングを見せた。球速はネット裏に陣取ったプロのスカウトのスピードガンで最高137キロを記録した。しかし,外野手の後逸や長打を放った後の走塁死などミスもあった。島も「下半身を使って投げることを心掛けたが,腕投げになってしまった」と,自分なりに今後の課題を挙げた。」
(14)平成6年(1994)年6月10日付朝刊19面「仙台育英 東北 宮城勢そろって完勝 / 東根工わずか1安打」
「【評】(中略)東北の島は直球が走り,三回から五回にかけて6連続三振を奪う快投。東根工は反撃の糸口さえ見いだせなかった。」
(15)平成6年(1994)年7月18日付朝刊17面「シード勢好発進 / 東北,利府コールド勝ち / エース島,復調PR」
「先発した左腕エース島は速球の伸びもまずまず。3イニングを投げ,6奪三振,被安打ゼロの好投を見せた。」
(16)平成6年(1994)年7月28日付朝刊19面「仙台工,懸命の攻守 / 東北の猛追一歩及ばず / 幕閉じた「快腕」最後の夏 東北の島投手」
「この日の島は,本来の回転のいい速球が影を潜めた。下半身のひねりに切れを欠き,捕手伊藤のミットに収まるボールは力がなかった。それでも丹念に低目を突いて打たせて取り,仙台工・桜井との投げ合いに持ち込んだ。勝利に執念を燃やした苦心の投球だった。しかし,緊迫した試合展開の中で六回に1点を失って焦り,八回の2点目で完全に集中力が切れた。」
なお,下記資料にもあたりましたが,関連する記載は見当たりませんでした。
資料2 恒川直俊編『熱球譜 甲子園全試合スコアデータブック』東京堂出版, 2006【783.7/ネツ2006.7/R】
資料3 高橋義夫他著『白球夢を追う』河北新報出版センター, 2012【K783/タヨ2012.X】
資料4 森岡浩編『県別全国高校野球史』東京堂出版, 2001【783.7/ケン2001.7/R】
資料5 森岡浩編『高校野球甲子園全出場校大事典』東京堂出版, 2000【783.7/コウ2000.3/R】
資料6 森岡浩編著『プロ野球人名事典 2003』日外アソシエーツ, 2003【783.7/モヒ2003.4/R】
資料7 『全国高校野球選手権大会宮城大会』朝日広告社仙台支局【PK783/セ】※該当年の所蔵なし
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 球技 (783 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 嶋, 重宣(シマ, シゲノブ)
- 赤ゴジラ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000313363