①『パラリンピック大百科』に「ゴールボール」の「守り方の工夫」の項があり、日本独自のテクニックとして、「位置を数字に置きかえて、位置を的確に把握しながら守る」方法が記載されている。「ゴールを9分割して、その位置を数字におきかえることで、守る側は、「今、相手側(攻撃側)のどの選手がボールを持っているか」をきちんと把握することができます。」と説明されている。
②『パラスポーツマガジン vol.6』に「Go!ゴールボール」の「攻守の素早い切り替えが勝敗を分ける」という項があり、「相手の位置を数字に置き換える」守り方について記載されている。「ゴールを9分割してその数字に相手の位置を当てはめることで、ボールを投げようとする相手選手の位置を仲間内で素早く共有することができる」と説明されている。
③『パラアスリート』に「緻密な日本のディフェンス」の項があり、「日本代表のディフェンスは、センターの浦田がかなり前寄りのポジションを取っている。これは、センターがなるべく前の位置にいたほうが、相手の投球コースを狭めることができる(面を殺せる)からだが、浦田が捕球に失敗すると、両ウイングの選手が確実にカバーに入る。」と具体的な説明がされている。また、p.248「暗闇で相手が見える」の項には、「日本チームは幅九メートルあるゴールを一メートルずつ九等分して、向かって左から順に番号を振っています。相手が何番から投げてくるかを三人でサーチして情報共有し、ディフェンスの陣形をその都度修正しているのです。相手が投げてくるときに『六だよ』とか『六・五から来るよ』とか言い合っているのは、この数字なんです」と説明されている。
④『オリンピック競技おもしろ大全』に「ゴールボール」の項があり、「守備は、鈴の音や、相手選手が動いたときに耳に届く足の音がたより。3人で、体を横たえるように投げ出してグラインドのボールを阻止したり、味方がどの位置にいるのかがわかるようにお互いに声を出したり、床をたたいたりして確認することが大切なコミュニケーションになってくる」と説明されている。
⑤『目の見えないアスリートの身体論』第五章「ゴールボール 安達阿記子選手の場合」に「三人でコートをサーチしあう」の項があり、数字で場所を示せるようになっているが、「意見が割れたら最終的な統率はセンタープレイヤーがとるとチームでは約束してあります。」と説明されている。