レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年03月17日
- 登録日時
- 2019/03/08 15:16
- 更新日時
- 2019/03/28 11:20
- 管理番号
- 新県図-01401
- 質問
-
解決
新潟市における鷺流狂言について
- 回答
-
当館所蔵資料を調査したところ、下記(1)~(5)の資料に新潟市における鷺流狂言に関する記述が、下記(6)の資料に白鷺会に関する記述が見つかりました。
なお、当館所蔵資料ではありませんが、国立国会図書館で所蔵している下記(7)の資料に、白鷺会に関する記述が見つかりました。同資料は、国立国会図書館の「図書館向けデジタル化資料送信サービス」を提供している図書館でご覧いただけます。
(1)『新潟市音楽芸能史』(新潟市音楽芸能協会/編 新潟市音楽芸能協会 1977)
p177~180「(ニ)宝生流と鷺狂言」に石附隅太郎を含めた新潟能楽会(後の新潟宝生会)のメンバーを中心とした新潟市の鷺流狂言について記述がありました。また新潟宝生会で新潟能楽会当時の番組(狂言を含む)を所蔵している旨の記述がありました。
(2)「地方に残存する鷺流狂言」(石川彌一/著 『国語と国文学』昭和29年5月号 明治書院 1954 p31~38)
p33~35に新潟市の鷺流狂言について記述があり、山内雷次所蔵(発行当時。その前は石附隅太郎所蔵)の狂言本(全36冊180番)とその曲名が紹介されています。
(3)「「鷺流」の流れ」(桑山太市/著 『頸城文化』26号 上越郷土研究会 1968 p33)
「佐渡に狂言の朱入れ書き込み本が遺っているという事である。するとまた、その後の話では新潟にも鷺流の狂言本が遺っている由である。」と記述がありました。
(4)『越佐趣味の人々』(吉岡金峰/著 大新潟時報社 1938)
p23~38「謡曲の部」内を確認したところ、鷺流狂言を趣味、もしくは仕事としている人物として、p24「長谷川長資」、p32「山内雷次」、p33「桝口恒榮」「古川太平」、p35「佐藤幸也」が見つかりました。いずれも新潟市の人物で、氏名のほかに住所や職業などが記載されています。
(5)『佐渡の能組』(若井三郎/著 日本海文化研究所 1985)
p574~602「(二) 島外における能・狂言興行の能組」内p597~598に、明治40年の新潟和楽会(後の新潟能楽会)の50周年記念能に佐渡から興行に赴いた際の演目と演じ手が記載されており、そこに石附隅太郎の名前が載っています。ただし、内容が鷺流狂言かは不明です。
(6)『佐渡能楽史序説』(小林責、池田哲夫/著 高志書院 2008)
p192~194「二 鷺流狂言の衰亡」に白鷺会などに関する記述がありました。ただし新潟市の白鷺会と同一かは不明です。
(7)『能の歌舞伎系譜』(松本亀松/著 六芸書房 1956)
p225~238(コマ番号116~122)「白鷺会顛末記」に白鷺会などに関する記述がありました。ただし新潟市の白鷺会と同一かは不明です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 能楽.狂言 (773 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 鷺流狂言
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000252823