レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年07月07日
- 登録日時
- 2021/01/05 08:54
- 更新日時
- 2021/01/05 12:40
- 管理番号
- 京歴-518
- 質問
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解決
京都市左京区大原にある勝林院の梵鐘に書かれている文字を読みたい。
文字の写った写真を持参されたが、一部消えかかっていて読めない。
この梵鐘は、昭和50年6月、重要文化財に指定されている。
- 回答
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『工芸品, 上巻(国宝・重要文化財大全 5)』(①)のp.206、『工芸品, 1(新指定重要文化財 : 解説版 4)』(②)p.188には文字の書かれた部分が写った図版が掲載されている。
②のp.188によれば、「第二次大戦の梵鐘供出のとき書いた所有者名が残っている」とあり。
この文章を参考に文字を読んだところ、
「京都府愛宕郡/大原村/勝林院/藤井義詮(/は改行)」と読めた。
質問者によると、藤井義詮氏は当時の勝林院の住職とのこと。
- 回答プロセス
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梵鐘の銘文が記載されている、『日本古鐘銘集成』(③)や『日本の梵鐘』(④)を見てもらうが記載なし。鋳造された際に刻印されたものなら、上述の資料に載っているが、そうではないようである。
重要文化財に関する資料から探す。『工芸品, 上巻(国宝・重要文化財大全 5)』(①)のp.206には、文字が書かれた部分が写った写真が掲載されている。
また、『工芸品, 1(新指定重要文化財 : 解説版 4)』(②)には、写真とともに解説が記述されている。
他に、重要文化財指定時の『文化財 : 月刊文化財(昭和50年5月号 ; No.140)』(⑤)を見たが、文字についての言及はなし。
『梵鐘(日本の美術 ; No.355)』(⑥)にも言及はなかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 金工芸 (756)
- 参考資料
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- ①『工芸品, 上巻(国宝・重要文化財大全 5)』毎日新聞社 1998 (当館請求記号:||709.1||Ma31||5)
- ②『工芸品, 1(新指定重要文化財 : 解説版 4)』「重要文化財」編纂委員会編 毎日新聞社 1981 (当館請求記号:709.1||B89||4)
- ③『日本古鐘銘集成』坪井良平著 角川書店 1972 (当館請求記号:756.4||Ts15||)
- ④『日本の梵鐘』坪井良平著 角川書店 1970 (当館請求記号:||756.4||Ts15||)
- ⑤『文化財 : 月刊文化財(昭和50年5月号 ; No.140) 』文化庁文化財部監修 第一法規株式会社 1975 (当館請求記号:||フンカ||)
- ⑥『梵鐘(日本の美術 ; No.355)』杉山 洋 [編著] 至文堂 1995 (当館請求記号:||702.1||N71||355)
- キーワード
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- 勝林院
- 梵鐘
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000291966