浄土真宗以外の宗派で小刀やナイフなどの刃物を遺体の上に置く風習があり、これを指して守り刀というそうです。
このことについては以下の資料に記載がありました。
しかし、いずれも簡単な説明となっており、いつ頃から行われるようになったのかなどといった詳細の掲載はありません。
(1)『仏事のしきたり 改訂版』仏教文化研究会/編著 ひかりのくに(1997)
p.187「守り刀」→「昔から死者があの世へ行くときの魔よけとして、短刀などを遺体の胸の上におくという風習があり…」と記述されています。
(2)『葬儀・法要・相続の早わかり百科 最新版』主婦と生活社(2007)
p.34~35「遺体の安置」→遺体の安置例の図に守り刀の置き方が描かれおり、「守り刀は刃先が足のほうにくるようにして置くのが決まり」と説明されています。
(3)『葬儀と法要の事典』新星出版社(1999)
p.40「遺体安置のしかた」→(2)と同様の解説。
(4)『日本刀よもやま話』福永 酔剣/著 雄山閣出版(1991)
p.30~41「天皇のお守り刀」→昼御座(ヒノゴザ/ヒノオマシ)剣について解説。皇位の象徴である神剣(三種の神器)ではなく、天皇の個人的な守り刀である剣のことが記されています。