レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/02/16
- 登録日時
- 2022/01/06 00:30
- 更新日時
- 2022/01/06 00:30
- 管理番号
- 牛久-1746
- 質問
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解決
池澤夏樹が、1996年8月に亡くなった星野道夫の死の状況について書いた記事あるいは文章があると聞いた。実際に読んでみたい。
- 回答
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○池澤夏樹が星野道夫の死について書いたものとして、下記を発見。所蔵していないため、実際の記事を読むには県内の所蔵館(ゆうき図書館)か国立国会図書館等への文献複写依頼を行う必要がある。
・「星野道夫と『悪いヒグマ』の不運の出会い」(「文藝春秋」74巻12号/文藝春秋/1996.10)p164-174
○池澤夏樹が星野道夫について書いた本として、下記を発見。死の際の状況について言及があるか否かは書誌事項の調査段階では分からなかったため、現物を相互貸借で提供。
・『旅をした人』(池澤夏樹/スイッチ・パブリッシング/2000.2)
- 回答プロセス
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1.フリーワード「池澤夏樹」&「星野道夫」+資料状態「所蔵」で自館資料検索したが、ヒットなし。念の為「池沢夏樹」&「星野道夫」+資料状態「所蔵」で再検索したが、やはりヒットなし。
→件名「星野道夫」+資料状態「所蔵」で自館資料検索したが、ヒットなし。
→フリーワード「星野道夫」+資料状態「所蔵」で自館資料検索した所、60件ヒット。
一通り検索結果を確認したが、池澤夏樹による星野道夫の死に関する文章が掲載されているかは分からなかった。
2.質問者より「星野道夫が亡くなったのは1996年8月ということは確認している」との情報をいただく。ここで、著名な人物が亡くなった時の記事を調べられる参考図書が何かあった筈…と思い出したが、質問者があまり時間がない様子だったため、参考図書の確認は後に回すことにする。
3.図書館業務専用のTRCのWebデータベース「Tooli」で、すべての項目「池澤夏樹」&「星野道夫」と入力し検索した所、5件ヒット。それぞれの書誌事項を確認し、その内で、池澤夏樹による星野道夫の死に関する文章が載っているかもしれないと思われるものを発見。
(1)『旅をした人』(池澤夏樹/スイッチ・パブリッシング/2000.2)
…目次情報はなかったが、星野道夫の死後に出版されているため何らかの言及があるかもしれないことを質問者に説明。「一応確認してみる」とのことだったので、相互貸借依頼として受付。
4.さらに質問者より「雑誌記事かもしれない」との情報があったため、国立国会図書館サーチで「記事・論文」に絞って「池澤夏樹」&「星野道夫」で簡易検索。
(https://iss.ndl.go.jp/)
→下記の雑誌記事が1件ヒット。
(2)「星野道夫と『悪いヒグマ』の不運の出会い」(『文藝春秋』74巻12号/文藝春秋/1996.10)…p164-174
→当該号の雑誌を当館で所蔵していないため、茨城県立図書館ホームページの「蔵書検索」ページで資料区分「雑誌・新聞」+タイトル「文藝春秋」で所蔵検索。
(https://www.lib.pref.ibaraki.jp/licsxp-opac/WOpacMnuChangeLanguageAction.do?lang=ja)
→ヒットはしたが、当該号は所蔵していなかった。ここで一旦、(2)の雑誌記事を紹介し、もう少し時間をいただければ県立図書館以外の県内の所蔵確認と相互貸借の可否の調査ができることを説明し、相互貸借ができない場合は郵送複写での提供についても相談可能と説明。「今日は時間がない」とのことで、(2)の雑誌記事名を控えて渡し、当日対応は終了。
5.4で発見した(2)を提供する場合の方法を確認するため、掲載雑誌の県内の所蔵調査と相互貸借の可否を調査。
→茨城県図書館情報ネットワークのサイトで「新聞・雑誌所蔵一覧」を確認して、県内図書館の所蔵の有無を調査。
(https://ref.libnet.pref.ibaraki.jp/ILN/)
→県立図書館以外に雑誌『文藝春秋』を永年保存している館は、水戸市立内原・土浦市立・ゆうき・筑西市立・坂東市立の各図書館と判明。続いて各図書館のホームページで雑誌『文藝春秋』を所蔵検索。
・水戸市立図書館(https://www2.library-mito.jp/WebOpac/webopac/index.do)
…当該号の所蔵なし(最も古いものは1983年3月出版の号だが、間が飛んでいる)。
・土浦市立図書館(https://www.t-lib.jp/WebOpac/webopac/index.do)
…巻号数が「1996年10月号」となっているものあり。但し館内利用(禁帯)。複写サービスについては、「利用案内」ページに館内サービスの内容に関する説明のみあり。
・ゆうき図書館(http://lib-yuki.city.yuki.lg.jp/opac/OPP0200)
…巻号数が「1996年10月号」となっているものあり。但し禁帯出。複写サービスについては、「利用案内ページ」内の「文献複写について」に「ゆうき図書館にある資料の複写申込」として、個人で申込む場合・図書館間で申込む場合共に説明あり。
(http://lib-yuki.city.yuki.lg.jp/viewer/info.html?id=31)
・筑西市立図書館(https://ilisod003.apsel.jp/chikusei-library/advanced-search)
…当該号の所蔵なし(最も古い巻号は2009年1月号)。
・坂東市立図書館(https://www.lics-saas.nexs-service.jp/bando/webopac/index.do)…当該号の所蔵なし(最も古い巻号は平成17年8月号)。
→確認の結果、ゆうき図書館あるいは国立国会図書館の複写サービスを利用する形でなら当該記事の提供が可能と判明。
6.2で後回しにした、著名な人物が亡くなった時の記事を調べられる参考図書について追加調査。参考図書のR28-付近の棚をブラウジング。
→下記の資料を発見。
(3)『追悼記事索引 1991-2005』(紀田順一郎監修/日外アソシエーツ/2006.4)
…1991~2005年の期間に亡くなった人物の新聞・雑誌・学会誌などに掲載された追悼文・死亡報道記事を執筆者名付きで収録しており、星野道夫についてはp648-649に掲載あり。その中に執筆者名「池澤夏樹」となっているものとして、下記の掲載あり。
・「星野道夫の生と死」(『SINRA』3巻10号/1997.10)p32-35
・「星野道夫と『悪いヒグマ』の不運の出会い-アラスカ魂の主というべき写真家を襲った悲劇の謎」(『文藝春秋』74巻12号/1996.10)p164-174…(2)の雑誌記事。
・「星野道夫の仕事」(『Switch』15巻3号/1997.4)p90-101
・「星野道夫が遺したもの-彼らはオーロラをノーザンライツ(北極光)と呼ぶ。星野道夫は生きている」(『Switch』15巻9号/1997.10)p88-95
→記事タイトルから、(2)の雑誌記事が星野道夫の死の状況に関して言及している可能性が最も高いと思われる。
※各サイトの最終アクセス日:2021年2月16日
- 事前調査事項
- NDC
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- 写真 (740 10版)
- 日本 (281 10版)
- 参考資料
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- B10184727 旅をした人 池沢夏樹/著 スイッチ・パブリッシング 2000.2 740.21 9784916017918 (※相互貸借で提供)
- B10676422 追悼記事索引 1991-2005 紀田順一郎/監修 日外アソシエーツ 2006.4 281.031 9784816919688
- 国立国会図書館サーチ https://iss.ndl.go.jp/ 2021年2月16日
- 茨城県図書館情報ネットワーク https://ref.libnet.pref.ibaraki.jp/ILN/ 2021年2月16日
- 土浦市立図書館 https://www.t-lib.jp/WebOpac/webopac/index.do 2021年2月16日
- ゆうき図書館 http://lib-yuki.city.yuki.lg.jp/opac/OPP0200 2021年2月16日
- キーワード
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- 池澤夏樹
- 星野道夫
- 死去
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000310133