レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年07月28日
- 登録日時
- 2021/04/05 11:08
- 更新日時
- 2021/04/05 11:44
- 管理番号
- 京歴-558
- 質問
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「仁善図書」もしくは「化善図書」という印について、誰の文庫の印なのかを知りたい。室町時代の印だと思われる。
- 回答
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国文学研究資料館「蔵書印データベース」(①)を検索し、「林良」という中国明代中期の画家の落款で、印文は「以善図書」であることがわかった。
印は、『類聚書画落款印譜』(②)の「り」のp.20、『捃印補正,上』(③)の39丁に掲載されていた。
林良については『新潮世界美術辞典』(④)p.1589に説明があった。
- 回答プロセス
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『人と蔵書と蔵書印』(⑤)、『新編蔵書印譜,下:索引』(⑥)を調べたが、「仁善図書」「化善図書」、もしくはそれに類似した印に関する記述はなかった。
国文学研究資料館の蔵書印データベース(①)で「善図書」を検索したところ、「林良」という中国明代中期の画家の印で「以善図書」という印文のものがあることがわかった。
データベースの情報から『捃印補正』(③)と『和漢書画印譜』(松永文庫)(⑦)に印が掲載されていることがわかった。
中国の画家ということがわかったので、閲覧室の「美術」(日本十進分類法(NDC)700番台)の参考図書をブラウジングしたところ、『類聚書画落款印譜』(②)に印が掲載されていた。『中国書画家落款辞典』(⑧)では確認できなかった。
林良について解説したものが欲しいということだったので、『美術家索引,日本・東洋篇』(⑨)から『新潮世界美術辞典』(④)などに記述があることがわかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 書.書道 (728)
- 参考資料
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- ①国文学研究資料館「蔵書印データベース」http://base1.nijl.ac.jp/~collectors_seal/ (最終確認日:2020-11-26.)
- ②『類聚書画落款印譜』東京美術鑑賞会編 第一書房 1973 (当館請求記号:||703.3||To46||)
- ③『捃印補正 2巻(存2巻),上』[石隠編] [大谷仁兵衛] [1834] (当館請求記号:和||739||To13||)
- ④『新潮世界美術辞典』新潮社 1985 (当館請求記号:||703.3||Se22||)
- ⑤『人と蔵書と蔵書印』国立国会図書館編 雄松堂出版 2002 (当館請求記号:||024.9||Ko49||)
- ⑥『新編蔵書印譜,下:索引』増訂.渡辺守邦,後藤憲二編 青裳堂書店 2014 (当館請求記号:||024.9||W46||3)
- ⑦『和漢書画印譜』(松永文庫)(当館未所蔵)
- ⑧『中国書画家落款辞典』呉玉樸編 東京堂出版 1993 (当館請求記号:||728.7||G57||)
- ⑨『美術家索引,日本・東洋篇』恵光院白編 日外アソシエーツ,紀伊国屋書店(発売) 1991 (当館請求記号:||703.1||E44||)
- キーワード
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- 落款
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000296657