卒業証書の書き方を知りたい。特に学校長の氏名を書く際、役職名の書き方に決まりはあるのか。

『自治体の公用文作成ハンドブック』（小澤 達郎／著　学陽書房　2007）p.99に「証書も、規則等で様式が定められている場合が多いので、その場合は、様式に従って作成しなければならない。」とある。

『山梨県教育関係職員必携　平成29年版』（山梨県教育庁総務課／編集協力　第一法規　2017）を確認すると、p.1442,1450の「山梨県高等学校学則」「山梨県立特別支援学校学則」に様式あり。

山梨県内の市町村ホームページ等を確認したところ、下記の２点の記述あり。
・忍野村→小学校と中学校で様式が異なり、小学校は「学校/校長名」
・山梨県立産業支援学校は「学校/校長　氏名」で、「○○学校長」ではなかった。

その他、卒業証書の文例等は参考資料をご覧ください。

１．自館蔵書検索「賞状」でヒットした資料を確認。
　　卒業証書の文例はいくつかみられ（参考資料上から４冊）、「○○学校長」「○○学院長」との記載だが、その根拠は書かれていない。
　　『ビジネス書道』（河合 松嶺／著　マール社　1989）では、賞状の差出人は「社名／役職／差出人氏名」と記述あり。（p.61）
　　『表彰状・感謝状・賞状文例と書き方』（広田 典子／著　金園社　1993）では、　感謝状差出人で「－学校　校長　－」の例が掲載されている。（p.121）

２．公用文関係の本を見る。
　　『文書法政事務の手引き』（山梨県総務部私学文書課／編集　ぎょうせい　2000）の「表彰状」（p.166～）に書式が掲載されており、「〇〇状」の差出人は「職×氏名」とあるが（p.167）、「証明書」は別の項になり、その例は「山梨県知事」「山梨県○○所長」とある。(p.172)
　　他の本だと賞状の例で「○○市長　氏名」といったものはあるが、根拠等はない。
　　『自治体の公用文作成ハンドブック』（小澤 達郎／著　学陽書房　2007）では、「証書」について、「規則等で様式が定められている場合が多いので、その場合は、様式に従って作成しなければならない。」(p.99)とある。

３．『山梨県教育関係職員必携』（山梨県教育庁総務課／編集協力　第一法規　2017）の「山梨県高等学校学則」「山梨県特別支援学校学則」に様式あり。
　　
　　県HPの例規集、県内市町村HPの例規集から教育関係を見る。
　　忍野村「学校教育法に関する施行規則」は小学校・中学校で様式が異なり、小学校は「○○小学校／校長名」と記載あり。
　　県産業技術短期大学校の様式は「－学校／校長　氏名」。

忍野村「学校教育法に関する施行規則」様式24号
http://www1.g-reiki.net/oshino/reiki_honbun/e657RG00000212.html

山梨県立産業技術短期大学校管理規則　1号様式(第9条関係)
http://www.pref.yamanashi.jp/somu/shigaku/reiki/reiki_honbun/a500RG00000264.html#e000000747

甲府市立甲府商業高等学校学則　 1号様式(第13条関係)
http://www1.g-reiki.net/kofu/reiki_honbun/e602RG00000566.html#e000000660