レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20190401
- 登録日時
- 2019/10/29 00:30
- 更新日時
- 2021/02/25 10:44
- 管理番号
- 多摩-2019-02
- 質問
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未解決
手塚治虫本人が行った講演が載っている資料はないか。
- 回答
-
まず、「都立図書館蔵書検索」でキーワード<手塚治虫 講演>を条件に検索すると、資料1、2が見つかった。
資料1 『手塚治虫漫画全集』(全400巻)の別巻18にあたるもの。下記1、2、3など手塚治虫の講演録が10種類掲載されている。また、手塚治虫の年譜、全集の収録作品リスト、全集400巻分の書名リストも収録されている。
1 「日本の児童文化を考える」(1978年9月15日、国際児童年文化講演会での講演)
2 「失われたロマンを求めて」(1982年7月17日、NHK文化講演会での講演)
3 「科学技術の進歩と人間の生き方」(1984年2月17日、群馬ルネッサンス県民シンポジウムでの講演)
資料2 p.20-31に「〈講演録〉児童マンガの現状と将来」(1967年10月に法政大学で行われた「児童文学セミナー’67」での講演)が掲載されている。
次に、手塚治虫についてまとめられた資料3を参照した。
手塚治虫の漫画・アニメ・エッセー等、未発表作品から遺作までのすべてを、豊富な図版を用いて詳説している。オールカラー。巻末には手塚治虫の業績・初出品作品リスト・単行本リスト・文献リストのデータも収録されている。
p.124-125に以下の講演録が掲載されていた。
・「限られた命の中で何ができるか」(1979年11月2日、大阪大学医学部の学園祭での講演)。
また巻末「手塚治虫の業績」に主要な講演実績が記録されている。そのうち講演録が雑誌記事となっていたものに以下の講演があった。
・「朝日賞受賞記念講演」(1988年2月13日に「朝日賞」受賞記念として行った講演。昼・夜の部の二部構成。)
昼・夜の部について、講演の要約が資料4、5に掲載されていた。
資料4 p.124-128に昼の部「手塚治虫が子どもたちに語りかけた漫画作りの原点」(子供たちを前にして漫画体験を語ったもの)が掲載されている。
資料5 p.60-61に夜の部「わが半世紀のアニメ体験」(大人向けにアニメ体験を語ったもの)が掲載されている。
このほかの講演録について、「国立国会図書館オンライン」(https://ndlonline.ndl.go.jp/)でキーワード<手塚治虫 講演>を条件に検索したところ、以下の資料がヒットした。
資料6 p.127-174に「わが人生・わがマンガ」(1988年10月18日、梅花女子大学児童文学科での講演)が掲載されている。
また、以下の資料は都立図書館では所蔵していないが、国立国会図書館東京本館で所蔵している。
・録音資料『手塚治虫未来への遺言』全6巻(エニー、2002年)…手塚治虫の講演CD集。初出作品リストや年譜を収めた別冊解説書も付属。
書誌URL:
第1巻 http://id.ndl.go.jp/bib/000004344920
第2巻 http://id.ndl.go.jp/bib/000004344922
第3巻 http://id.ndl.go.jp/bib/000004344923
第4巻 http://id.ndl.go.jp/bib/000004344925
第5巻 http://id.ndl.go.jp/bib/000004344927
第6巻 http://id.ndl.go.jp/bib/000004344929
(「都立図書館蔵書検索」「国立国会図書館オンライン」いずれも最終検索日:2019年8月10日)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 漫画.挿絵.児童画 (726 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】手塚治虫講演集 / 手塚 治虫 / 著 / 講談社 / 1997.12
- 【資料2】ぱろる 11号 (1999年12月) / パロル舎
- 【資料3】手塚治虫全史 / 手塚プロダクション / 共同編集 / 秋田書店 / 1998.8
- 【資料4】手塚治虫の世界 / 朝日新聞社 / 1989.4(『朝日ジャーナル』臨時増刊 1989年4月20日号(通巻第1583号) )
- 【資料5】朝日ジャーナル 30巻 13号 通巻1525号 (1988.4.1) / 朝日新聞社
- 【資料6】手塚治虫ぼくのマンガ道 / 手塚 治虫 / 著 / 新日本出版社 / 2008.2
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000263089