レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20190816
- 登録日時
- 2020/04/01 00:30
- 更新日時
- 2020/04/01 00:30
- 管理番号
- 福参-1149
- 質問
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解決
三十六歌仙絵巻が鎌倉時代に描かれたらしいが、具体的には何年か知りたい。
- 回答
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◆参考文献1『国史大辞典 6 こま-しと』
p551に三十六歌仙絵について「(前略)…鎌倉時代初期から盛んに製作された。(以下略)」の記述あるも、具体的な年号なし。
◆参考文献2『日本大百科全書 10』
p401に三十六歌仙絵巻について「(前略)…もっとも古い遺品は佐竹家伝来の二巻本(通称「佐竹本」)で、鎌倉初期(一三世紀前半)の制作になり…(以下略)」の記述あり。
◆参考文献3『絵巻切断 佐竹本三十六歌仙の流転』
p20に「(前略)この「佐竹本三十六歌仙絵巻」は、今から遡ること約七百五十年前の鎌倉期に作られたものである。(以下略)」の記述あり。
◆参考文献4『秘宝 三十六歌仙の流転 絵巻切断』
p146-147に「佐竹本三十六歌仙絵巻の成立をめぐって 大谷女子大学教授 伊藤敏子」という文章の掲載あり。
文中p147に「佐竹本の成立も承久頃(一二一九 ― )に目途をおくことが可能となるのである。」の記述あり。
◆参考URL1「茶道の研究」33巻11号(396号) 1988年11月(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/7891957 国立国会図書館/図書館送信参加館内公開 最終確認2020.3.10)
p37(20コマ)「…(前略)佐竹本の成立を一応承久頃(一二一九 ― )におくことが可能となるのである。(以下略)」と記載あり。
なお、前掲・参考文献4『秘宝 三十六歌仙の流転 絵巻切断』内の「佐竹本三十六歌仙絵巻の成立をめぐって」の執筆者と同一(伊藤敏子氏)。
◆参考URL2「国指定文化財等データベース」(文化庁 https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/201/1912 最終確認2020.3.10)
年代、西暦共に記載なし。解説文に「鎌倉時代の作品。」と記載あり。
- 回答プロセス
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◇事典類で調べ、以下を見付ける
●参考文献1『国史大辞典 6 こま-しと』
p551に「さんじゅうろっかせんえ 三十六歌仙絵 三十六歌仙の像を描き、その略伝と詠歌を書き添えたもの。歌合の流行による歌仙崇拝の風潮と似絵(にせえ、やまと絵の肖像画的手法)の興隆によって鎌倉時代初期から盛んに製作された。(以下略)」の記述あるも、具体的な年号なし。
p.552に一部の絵について掲載あり。
●参考文献2『日本大百科全書 10』
p401に「三十六歌仙絵巻 さんじゅうろっかせんえまき 藤原公任撰(きんとうせん)の三六人の歌人の画像に、略歴と歌一首を添えて構成した絵巻。もっとも古い遺品は佐竹家伝来の二巻本(通称「佐竹本」)で、鎌倉初期(一三世紀前半)の制作になり、書は後京極良経(よしつね)、絵は藤原信実(のぶざね)と伝称されるが確証はない。(以下略)」の記述あり。
◇「三十六歌仙絵」のキーワードで自館検索し、以下の資料がみつかる
●参考文献3『絵巻切断 佐竹本三十六歌仙の流転』
p20に「(前略)この「佐竹本三十六歌仙絵巻」は、今から遡ること約七百五十年前の鎌倉期に作られたものである。(以下略)」の記述あり。
●参考文献4『秘宝 三十六歌仙の流転 絵巻切断』
p146-147に「佐竹本三十六歌仙絵巻の成立をめぐって 大谷女子大学教授 伊藤敏子」という文章の掲載あり。
文中p147に「詞書の筆写については、従来後京極良経(一一六九~一二〇六)と伝えられている。良経は歌人で(中略)独自の個性を現した後京極流の祖として知られている。(中略)「承久本天神縁起絵巻」(承久元年に詞書が書かれた)には後京極流書風の三人の筆跡が確認され、そのうちの第三巻(第一・二段)の詞書と佐竹本とは同筆と認められる。したがって佐竹本の成立も承久頃(一二一九 ― )に目途をおくことが可能となるのである。」の記述あり。
◇国立国会図書館デジタルコレクションで検索
参考URL1「国立国会図書館デジタルコレクション」(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/7891957 国立国会図書館/図書館送信参加館内公開 最終確認2020.3.10)
「茶道の研究」33巻11号(396号) 1988年11月
p37(20コマ)「…(前略)佐竹本の成立を一応承久頃(一二一九 ― )におくことが可能となるのである。(以下略)」と記載あり。
なお、前掲・参考文献4『秘宝 三十六歌仙の流転 絵巻切断』内の「佐竹本三十六歌仙絵巻の成立をめぐって」の執筆者と同一(伊藤敏子氏)。
◇インターネットで検索
参考URL2「国指定文化財等データベース」(文化庁 https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/201/1912 最終確認2020.3.10)
年代、西暦共に記載なし。解説文に「鎌倉時代の作品。」と記載あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本画 (721 8版)
- 参考資料
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- 1 国史大辞典 6 国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1985.11 210/03R/70-6 p551
- 2 日本大百科全書 10 小学館 1986.7 031/R/70-10 p401
- 3 絵巻切断 高島 光雪/著 美術公論社 1984.7 721/2/S50 p20
- 4 秘宝 三十六歌仙の流転 馬場 あき子/著 日本放送出版協会 1984.4 721/2/24 p147
- 1 国立国会図書館デジタルコレクション http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/7891957 国立国会図書館/図書館送信参加館内公開 最終確認2020.3.10
- 2 国指定文化財等データベース(文化庁) https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/201/1912 最終確認2020.3.10
- キーワード
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- 三十六歌仙 鎌倉
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000279910